ペリフェラル は Amazon prime video で独占配信している海外ドラマで、シーズン1は約1時間x全8話の構成になってます。
原作は William Gibson で全3部作の1作目「The Periferal」。原作は2作目「Agency (The Jackpot Trilogy)」まで発売されており、ドラマ版のシーズン2も既に予定されてるそうですが、原作の1作目とドラマ版では内容や結末が違うらしく、シーズン2がどうなるかとても楽しみです。
2023年2月にはシーズン2の制作が決定され、2024年公開に向けて撮影が開始されてましたが、7月に始まった全米のストライキの影響で打ち切られることが決まったそうです。。
今のところ続きを知りたければ英語の原作小説を読むしかないんですね。。せめて日本語版が販売されるといいのですが。。
とても面白かったのですが、すぐには理解できない内容も多く、もう一度最初から見てしまいました。笑
このブログでは自分のように『見たけどよくわからなかった』という方向けに、後の話のネタバレが無い程度に各話毎のあらすじ、相関図、考察などの情報をまとめてます。
ペリフェラルをまだ見て無い方は面白くてオススメの作品なので、ぜひ Amazon prime video で先に各話を見てから読んでください!
- ペリフェラル ~接続された未来~ シーズン1
- 登場人物
- 第5話までのあらすじ
- 第6話のあらすじと考察
- 2028年 テキサスの奥地(戦場で海兵隊のバートン達)
- ロンドン警視庁の屋上(エインズリー・ロービア警部補と部下のベアトリス)
- クラントン警察署(ジャックマン保安官の正体)
- ロンドンの公園(フリンとウィルフ)
- ロンドン、クラウン&ローズ精肉店(ペリフェラルを作った男と対面)
- ジミーズ(バー)の駐車場(コナーとメイコン)
- レヴ・ズボフ邸(バートンとコナーのペリフェラルを作成)
- クラントン緊急病院(ディー・ディーとトミー)
- コーベル・ピケット邸(コーベルがボブを監禁)
- バートンのトレーラー(レオンとコナー)
- レヴ・ズボフ邸(ロービア警部補がレヴ邸に現れる)
- フィッシャー家(トミーとバートン)
- クラントン警察署(ジャックマン保安官の部屋でコーベルと二人)
- コーベル・ピケット邸(メアリーとボブ)
- レヴ・ズボフ邸(ロービア警部補とレヴ・ズボフ)
- コナー宅(バートンとコナー)
- フォーエバーファブ(3人が同時にペリフェラルへ接続)
- レヴ・ズボフ邸(フリンとロービア警部補)
- 第6話の感想
- 第6話までにわかったこと
- 第6話まででわからなかったこと
ペリフェラル ~接続された未来~ シーズン1
「ペリフェラル ~接続された未来~」の主要舞台は未来のアメリカの田舎町。ボロボロになった家族を何とか立ち直らせようとする女性、フリン・フィッシャーを中心とした物語である。フリンは賢く、野心的だが、未来が見えない毎日に希望を失っている。そんな彼女にある日、未来からの接触がある。人類の運命、そしてその先に何が待ち受けるのか。「ペリフェラル」で、稀代のストーリーテラー、ウィリアム・ギブスンが、目のくらむような幻惑的な世界を垣間見せる。
Amazon prime videoideo
登場人物
第6話までの登場人物一覧
現代(2032年)
現代の登場人物(俳優) | グループ | 備考 |
---|---|---|
フリン (クロエ・グレース・モレッツ Chloë Grace Moretz) | フィッシャー家、 フォーエバーファブ店員 | リサーチ研究所の何か秘密の情報を 見たことで命を狙われる |
バートン (ジャック・レイナー Jack Reynor) | フィッシャー家、 元海兵隊仲間 | フリンと共に命を狙われる、 ハプティックが使える、 戦いに精通している |
エラ (Melinda Page Hamilton) | フィッシャー家 | フリンの母親、 目が見えなかったが未来の薬で 見えるようになる |
コナー (Eli Goree) | 元海兵隊仲間 | バートンの友達、 片手両足が無く酒に溺れてる |
レオン (Austin Rising) | 元海兵隊仲間 | バートンのいとこ、 ハプティックが使える |
カルロス (Chuku Modu) | 元海兵隊仲間 | バートンの友達、 ハプティックが使える |
リース (Moe Bar-El) | 元海兵隊仲間 | バートンの友達、 ハプティックが使える |
ビリー・アン (Adelind Horan) | フリン友達 | フリンの親友、 ジャスパーの妻 |
メイコン (Miles Barrow) | フォーエバーファブ店員 | フォーエバーファブ店員、 メガネ、ハッカー |
エドワード (Gavin Dunn) | フォーエバーファブ店員 | フォーエバーファブ店員、 太った方 |
コーベル・ピケット (Louis Herthum) | 薬の売人 | 薬の売人のボス、 ジャスパーの叔父 |
コーベルの妻 →メアリー・ピケット (India Mullen) | 薬の売人 | コーベルの若い妻、 頭が良くコーベルの相談役 |
アティカス (ハリソン・ギルバートソン Harrison Gilbertson) | 薬の売人 | 薬の売人のリーダー |
キャッシュ (Duke Davis Roberts) | 薬の売人 | 薬の売人の用心棒、 コーベルに殴られる奴 |
ジャスパー (Chris Coy) | 薬の売人 | ピケットの甥、 ビリー・アンの夫 |
ジャックマン保安官 (Ben Dickey) | 警察 | クラントン警察署のトップ、 裏でコーベルと手を組んでる |
トミー・コンスタンティン (Alex Hernandez) | 警察 | 保安官助手、バートンの友達、 フリンが好きだった人、 医者のディー・ディーの婚約者 |
ディー・ディー (Hannah Arterton) | 医者 | クラントン救急病院の医者、 フリンの好きなトミーの婚約者 |
ロバート・オコーネル (ボブ) (Ned Dennehy) | 殺し屋 | ダニエルに娘を殺すと脅されて フィッシャー兄妹を狙う |
未来(2100年)
未来の登場人物(俳優) | グループ | 備考 |
---|---|---|
レヴ・ズボフ (JJ Feild) | クレプト政権 | アリータに過去にアクセスする 入口を作らせる、 行方不明のアリータを探す |
ドミニカ・ズボフ (Claire Cooper) | クレプト政権 | レヴ・ズボフの妻、 クレプトの頂点のゾロトフ家 |
アッシュ (Katie Leung) | クレプト政権 | 過去とのトンネルを保つ技手 |
オシアン (Julian Moore-Cook) | クレプト政権 | 過去とのトンネルを保つ技手、 警部補からマーフィーと呼ばれる |
ウィルフレッド・ネザートン (ウルフ) (Gary Carr) | クレプト政権 | レヴがアリータを探すために 雇ったフィクサー、 アリータの義理の弟 |
アリータ・ウェスト (Charlotte Riley) | リサーチ研究所 | フリンにリサーチ研究所の 何か秘密の情報を見せる ウィルフの義理の姉 |
シェリス・ヌーランド博士 (T'Nia Miller) | リサーチ研究所 | 黒人女性の博士、 ダニエルにフリンを殺すよう 指示している |
ダニエル・クック (David Hoflin) | リサーチ研究所 | リサーチ研究所の警備責任者、 殺されるがコイドとして復活 |
グレイス・フォガート (Amber Rose Revah) | リサーチ研究所 | アリータ・ウエストの同級生、 アリータに情報を流したことで、 ヌーランド博士から殺される |
マリエル・ラファエル (Poppy Corby-Tuech) | リサーチ研究所 | 眼球を盗むため拉致、 リサーチ研究所の警備員、 責任を取って消された模様 |
エインズリー・ロービア警部補 (Alexandra Billings) | ロンドン警視庁 | ロンドン警視庁の警部補、 相手の考えてることが読める |
ビアトリス (Anjli Mohindra) | ロンドン警視庁 | ロービア警部補の部下 |
第6話までの相関図
第5話までのあらすじ
2032年 アメリカの田舎町で暮らすフリンはゲームの腕を買われ兄のバートンに成りすまして最新のシミュレーションゲームを行うが、実はシミュレーションでは無く、未来(2100年)のロンドンに実在するペリフェラルと呼ばれるアバターを操作していた。
フリンが未来の世界でアリータという女性とリサーチ研究所に侵入し秘密の情報を見てしまったことから、リサーチ研究所から命を狙われることになる。
未来の世界でアリータを雇っていたクレプトのレヴ・ズボフとウィルフと協力し、リサーチ研究所から逃れながら行方不明のアリータ探しを行う。
フリンはレヴ・ズボフといる人達が信用できず、自分で街に出て情報探しを始めるが、約7年後には起きるジャックポットの内容を聞いて驚愕してしまう。
リサーチ研究所があらたに殺し屋ボブを雇いフリンとバートンを狙うが失敗に終わる。トミーがボブを護送していると透明な車にぶつけられボブを連れ去られてしまう。
第6話のあらすじと考察
2028年 テキサスの奥地(戦場で海兵隊のバートン達)
バートン達が海兵隊の頃、『怪我をした犬を使っておびき出そうとしている』という情報があり、鉄線に引っかかって鳴いている犬がいた。
皆がまさにこれが罠だろうと言う中、助けを求めて鳴いてる犬が可哀想でコナーが助けに行ってしまう。銃撃は無かったが犬のお腹に爆弾が仕掛けられているのに気づいた瞬間、爆発!
過去のフラッシュバックを見て、コナーがバートンの部屋で飛び起きる。
これが第5話で出て来たグレイスがアリータに見せたリサーチ研究所がやっていたスタブでのハプティックの実験だとわかる。
ロンドン警視庁の屋上(エインズリー・ロービア警部補と部下のベアトリス)
美しい景色の山を女性が散歩をしてると部下の女性が現れる。
実は景色は映像でロンドン警視庁の屋上。
リサーチ研究所の警備責任者ダニエル・クックの殺人事件について警部補に報告する。
第4話のヌーランド博士とレヴの会話の世界のパワーバランスの話で、3つの壁はクレプト政権、リサーチ研究所と警視庁。ようやく警視庁が出て来た。
このシーンではわからないが後のシーンでエインズリー・ロービア警部補と部下のベアトリスだとわかる。
ちなみに警部補(Inspector)は会社でいう係長クラス。日本では全警察官の約30%が警部補らしいので、それほど上の階級では無さそう。
クラントン警察署(ジャックマン保安官の正体)
トミーが警察署にあるはずの透明な車を確認しようと駐車場の鍵を借りようとするが、厳重管理なのでジャックマン保安官の許可がいると断られる。
トミーがトイレで鼻血を洗ってるとジャックマン保安官が入ってきて少し休暇を取れと指示される。
そこ後、用を足すのに個室に入ったジャックマン保安官の靴が、先日、透明の車でボブを連れ去った人物の靴と同じであることにトミーが気付く。
このシーンでジャックマン保安官が正義感がありすぎるとつぶれるからコントロールしろとトミーに忠告して「卵の上で跳ねるな」と言う。
何か英語の慣用句なのかな?と調べたが「ブルーサンダー」という古いドラマで出て来るセリフくらいしか出て来ず、意味もそのまま、状況が良く無い時にそれを悪化させることをするな、というような意味のようだ。
ロンドンの公園(フリンとウィルフ)
フリンがヌーランド博士との対決でわかったことをウィルフに話す。
ヌーランド博士はフリンがデータを盗んだと思っており、取り戻せるまでは追い続けるという。
フリンはあの晩、アリータに目を押し付けられた時に何かを感じたという。
ただ、データをダウンロードしてスタブに送るとしても何かにダウンロードする必要がある。
情報を聞くため、アリータの依頼を受けてペリフェラルを作った男に会いに行く。
この時の会話から、フリンは目を押し付けられたが映像を見たわけでは無かったようだ。
第5話の最後でアッシュがバートンとコナーのペリフェラルを作成していたが、最初のバートンのペリフェラルはアリータが別の人物に作らせていたようだ。
ロンドン、クラウン&ローズ精肉店(ペリフェラルを作った男と対面)
フリンを連れてウィルフが来たのは何故か精肉店だった。
ウィルフが「トード・イン・ザ・ホール」を注文すると精肉店の夫婦の顔色が変わり帰れと断られるが、フリンが機転を利かせて自分(ペリフェラル)の改造を受けさせる。
トード・イン・ザ・ホールはイギリスの料理の名前。
ヨークシャプリンの生地にソーセージが入った姿が、穴から顔を出したカエルに似てるのでこういう名前になったらしい。
店の奥で「ペリフェラルの目を人間の目と取り換えることができるか」と聞いたところ、察した精肉店の夫婦が襲いかかるが、戦いの末、フリンが二人を制す。
アリータについて知ってることを聞くと、アリータはネオプリムなので話すと何をされるかわからないという。
ジミーズ(バー)の駐車場(コナーとメイコン)
片手両足が無いコナーはバイクに乗っているが、コナーのバイクは半分に分かれて後ろの1輪に乗ってセグウェイのように動くことができる。
ジミーズの帰りにバイクと合体しようとしたが接合部分の調子が悪く、修理しているところにジミーズから連絡を受けてフォーエバーファブで働いてる天才ハッカーのメイコンが現れる。
コナーはメイコンにヘッドセットを使って永遠に未来の世界で生きられるようにできないか相談する。
過去に爆発で片手両足を失った時、カテーテルや点滴で8か月間昏睡状態だった。
未来の世界では手足があるので本気でコナーは考えていた。
レヴ・ズボフ邸(バートンとコナーのペリフェラルを作成)
アッシュがバートンとコナーのペリフェラルを作成。
人体の情報を入れて、3Dプリンターで作成して、最後にAIを入れるという。
ペリフェラルにAIを入れる瞬間のことをシスティーナ礼拝堂の天井画にある「アダムの創造」で神がアダムに生命を吹き込む場面に似ているとアッシュが言っていた。
クラントン緊急病院(ディー・ディーとトミー)
トミーの婚約者である医者のディー・ディーがトミーの検査をしている。
ディー・ディーは危険だから今はおとなしくして、他の街へ引っ越そうと持ちかける。
トミーは逃げずに犯人を捕まえると息巻いて出て行く。
ディー・ディーがトミーに「サソリを載せて川を渡るカエルよ」と言うが、これはロシアの寓話「サソリとカエル」の話。
寓話で「カエルが刺されるかもと思いながらサソリを乗せる」ところがたしかにトミーのようではあるが、トミーを殺しても犯人が死ぬわけでは無いので少し違う気がする。
コーベル・ピケット邸(コーベルがボブを監禁)
ジャックマン保安官が連れて行ったはずの殺し屋ボブが何故かピケット邸にいる。ただ、かくまっているわけでは無く、ボブにはリモコンで電気ショックを与えれる首輪が付けられている。
ボブが隙を付いてコーベルを襲おうとするが、コーベルの妻のメアリーがリモコンで電気ショックを与えボブが倒れる。コーベルはボブを起こしローストビーフを食べさせながら、コーベルにもアクセスしてきた雇い主の情報を教えろと言う。
「首輪で何が起きる?」と聞いたボブにピケットは「『見なくとも信じるものは幸いである(※1)』と『バカほど炎をあがめる(※2)』のどっちのタイプだ?」と聞き、ボブが攻撃を仕掛けて電気ショックで倒れると「ロックンロールタイプ(※3)だな」と言う。
※1はヨハネ第20章でイエスキリストが言う言葉で『見ないで信じるのは困難なのでそれができるのは凄い』ということ、※2はロックミュージシャンのピート・タウンゼントの Slit Skirts という歌の歌詞の一部。意味不明の歌詞だが、おそらく『炎が熱いことを確かめて火傷をする愚か者』というような意味と思われる。
ボブは首輪の説明を聞く前に試してみて身をもって知ることになったので※2のタイプだったわけだが、ピート・タウンゼントがロックミュージシャンだったので※3ではロックンロールタイプと言い方を変えたのだろう。
バートンのトレーラー(レオンとコナー)
コナーのフラッシュバックを聞いてレオンが肩代わりすると持ちかける。
最初はコナーは断るがしつこいのでお願いしてハプティックでリンクする。
コナーの爆発後の体験が流れ込み、レオンは耐えれず床に倒れるが、コナーは静かに眠れたようだ。
レオンがコナーを癒すために歌った歌は Hank Williams の Lost Highway という曲。
レヴ・ズボフ邸(ロービア警部補がレヴ邸に現れる)
アッシュとオシアンが二人しかわからないように暗号化した言葉で会話している。
ディー・ディーがフリンの後頭葉の細菌感染について調べてることについて、アリータが目を通して何かをしたのが原因だとアッシュは考えており、理論上は可能とオシアンに言う。
ドアのチャイムが鳴りオシアンが出るとロービア警部補が『レヴ・ズボフとウィルフ・ネザートンに取り次いで』と入って来た。
オシアンがレヴとウィルフに連絡。レヴは弁護士を呼ぼうとするが通信できないようにされていた。
レヴは警視庁の上の奴らは心を読めるのでウソをついではダメだとウィルフに忠告する。
ロービア警部補はオシアンのことを何故かマーフィーさんと呼ぶ。
出演者リストなどを見てもオシアンはオシアンしか記載されていない。
調べるとオシアン(Ossian)はスコットランドの伝説の英雄詩人のようなので、本名がマーフィーでハッカーのニックネームとしてオシアンと名乗ってるのだろう。
フィッシャー家(トミーとバートン)
トミーがバートンに、待ち伏せされて橋で逮捕したボブを逃がしてしまったことを伝える。
トミーは待ち伏せしたのはジャックマン保安官で今はコーベル・ピケットといることも伝えるが、なぜこういう状況なのかまで理解はできていない。
バートンはトミーに「ピケット以外にも俺たちを狙っている勢力がある、もう首を突っ込むのはやめろ、今回は生きてて良かったが、次狙われるとそうはいかない」と忠告する。
クラントン警察署(ジャックマン保安官の部屋でコーベルと二人)
ジャックマン保安官はコーベルに『トミー・コンスタンティンがボブと車で何を話したか見たいか?』と聞き、パスワードを2つ入れれば見れることを話す。
2つのパスワードは「ざまあみろ(fuck you)」「くそくらえ(eat shit)」。
ジャックマン保安官が部屋を出て行き、コーベルはパスワードを入れて動画を見る。
言わずともわかるが、この「くそくらえ」が第6話のタイトルになっている。
コーベル・ピケット邸(メアリーとボブ)
コーベルが不在時、妻のメアリーがボブに取り引きの相談をする。
コーベルと賭けをしてて、もしボブがメアリーに何か話せばスポーツカーを買ってもらえる。何でもいいので話をしてくれれば、何か自分がかなえられることをしてあげると言う。
ボブは水槽を見て「見てもいいかな?」と近づく、すると突然、隠し持っていた金属の重りで水槽を攻撃。メアリーは慌てて電気ショックをかけるが水槽は割れて一帯が水浸しになる。
ボブが起き上がったためメアリーが再度電気ショックをすると2人とも感電してしまう。
ちなみに日本語で聞いてるとコーベルの妻の名前がメアリーとはわからなかったが、英語字幕を見てると出て来る。
レヴ・ズボフ邸(ロービア警部補とレヴ・ズボフ)
レヴが弁護士を呼んでいいか?と聞くと、弁護士を呼ぶのならウィルフが犯罪現場にいたことでダニエル殺しの共犯として裁判にかける。ウィルフが捕まるとその小さな糸のほつれから、ファミリーのビジネスに影響が出るだろうと脅す。
それよりもいくつか質問に答えるのはどう?と持ちかける。
ロービア警部補の要求は3体のペリフェラルとオペレータを最短で呼ぶことだった。
コナー宅(バートンとコナー)
コナーが自宅で一人で食事中、バートンが現れ、未来からの足のプレゼント(3Dプリントしたもの)を持って来たと言う。だが、コナーは「俺が見た目だけでも立ち直れば、お前らが気にしなくても済むためだろう?」と使う気は無い。
コナーは未来には足があると話す。
バートンは『カテーテルと点滴で未来で生活するのは、ゆっくり銃を咥えてるようなものじゃないか?』と言うが、コナーは『人生なんてゆっくり引き金を引いてるようなもんだ』と返す。
バートンが子供の頃に柱に掘ったMF(MotherFucker)を見て、母さんに言わせれば My Friend だそうだ。と話してたところで、電話がありロンドンから呼び出される。
フォーエバーファブ(3人が同時にペリフェラルへ接続)
未来から最短で3人一緒にペリフェラルへ接続するように連絡があったということで、フォーエバーファブでメイコンが準備をして、フリン、バートン、コナーの3人が一緒にペリフェラルへ接続する。
ちなみにファブ(Fab)は、Fabrication(製造)の略で製造工場のこと。
レヴ・ズボフ邸(フリンとロービア警部補)
3人が接続する前。ロービア警部補がスタブについてレヴに話を聞く。
量子トンネルを通して過去と通信ができるが、その過去は分岐されたスタブ。
『スタブ(切り株)という呼び方が乱暴だ、枝分かれした方も伸び続けると考えないの?』とロービア警部補が言うと、アッシュが『帝国主義で、そう呼ぶことで第三世界(発展途上国)として認識しやすい』と説明。
それを聞いてロービア警部補は『あなたがたはズボフの植民地主義のアシストをしてるのね』と言う。
そこへ3人がペリフェラルへ接続。
ロービア警部補がフリンの前へ歩み寄り、自己紹介をして握手を交わす。
スタブを切り株と訳してしまうと、伐採して地面に残った部分をイメージしてしまうが、ここでいうイメージは枝分かれして先が無い枝のイメージで、電子回路のスタブが近い。
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第6話の感想
第4話でヌーランド博士が3つの壁の話をしたので、警視庁は出て来るだろうと思ったが、ようやく第6話で出て来た。
未来の世界では人がかなり少なくなっており、未来の登場人物が少ないことから、3つの壁の大物対決なのかと最初は想像した。
でも、ヌーランド博士は第1話のバッキンガム宮殿のパーティで女王蜂と呼ばれてたので実質トップのようだが、レヴ・ズボフはクレプト政権の中のズボフ家という感じでトップでは無いし、ロービア警部補も警部補という肩書きからそこまで上の人ではなさそうなのが少し気になった。
警視庁はクレプトが暗黙の了解で引かれた線を超えないように監視している役という説明からそれほど力があるようには感じたなかったが、この後、警視庁がどう関わるのだろう。
また、アリータがネオプリムだったことがわかる。ネオプリムはおそらくクレプト政権に反対してる勢力だと思われるが、まだあまりよくわかってないのが気になる。
第6話までにわかったこと
舞台
ドラマの主な舞台は以下。
2032年、アメリカ ノース・カロライナ州、ブルーリッジ山脈のクラントン(架空の町)
- フィッシャー家
森の中の一軒家、敷地内のトレーラー(たぶん70年代のAirstream 社のトラベルトレーラーの Sovereign の 31 ft タイプ)がバートンの部屋。
ペリフェラルへのアクセスはバートンのトレーラーで行ってる。 - フォーエバーファブ(3Dプリントショップ)
フリンが働いていた店。第3話でバートンがミラグロス・コールドアイアン社にフォーエバーファブを買い取らせて武器製造などの拠点にする。ファブは製造工場の意味。 - Jimmy's(バー)
コーベル・ピケットや手下がいつもいるバー。薬の売買を行ってる。 - コーベル・ピケット邸
プール付きの豪邸。自宅とは別に薬の工場がある。 - クラントン救急病院
町の病院。警察官のトミーの婚約者のディー・ディーが先生。 - クラントン警察署
ジャックマン保安官やトミーがいる警察署。
2100年、ロンドン
用語など
- ハプティック
バートン達の身体に埋め込まれたセンサーのようなもの。複数人でリンクさせて視覚情報などを共有できる戦闘用システム。 - ハプティックドリフト
ハプティックでは人と人が魂でつながるので、訓練してないと愛情と勘違いすることがある現象をこう呼んでいる。 - インプラント
未来の人の頭に埋め込まれた機械。アリータは追跡を逃れるために摘出している。
インプラントを抜くと免疫が無い状態となり何かに感染して死んでしまう。 - ペリフェラル
機械でできた人間そっくりのアバターのこと。遠隔から操作したり、AIで勝手に動いたりできる。 - オペレータ
遠隔からペリフェラルを操作する人をオペレータと呼ぶ。ペリフェラルに埋め込まれたCPUは暗号化されており、リサーチ研究所はオペレータを追うことができる。 - コイド
AIで動く顔の無いロボットのこと。顔の画像を表示したコイドもいる。
最新のコイドは死んだ人間の生体情報や自意識をインプットして復活させることができる。 - ポルタ―
ポルターガイストの略。未来でスタブの人の通称。いるのにいないゴーストなので。 - スタブ
未来の人が過去に接触すると枝分かれするパラレルワールドの枝をスタブと呼ぶ。未来からミラグロス・コールドアイアン社としてバートンに接触しているので、フリン達の世界は既に枝分かれした「スタブ」だと思われる。
リベンジャーズと同様に現代と未来では同じ時間が経過するが、パラレルワールドで別の時間軸となってしまうので、過去が変わっても未来に反映はされない。 - ジャックポット
フリンの世界から7年後には始まる世界の人口が激減する多数の悲惨な出来事。
アリータ・ウェストが言った『10年後にあなたはいない』の理由はこれ。 - ゴッド・フォント
詳しくはわからないがリサーチ研究所の行動修正課の世界救出計画で使っているシステム?
バートンの姿のペリフェラルでフリンがこれを覗いたことで秘密を盗んでしまった。
ちなみにキリスト教で洗礼のために聖水を入れる器をフォントと呼ぶようです。 - クレプト政権(未来の世界の組織)
ジャックポット後の混乱を暴力でねじ伏せ、利益を追い求めるのと引き換えに世界の秩序を保っている。 - 警視庁(未来の世界の組織)
クレプトが暗黙の了解で引かれた線を越えないよう見張っている。 - リサーチ研究所(未来の世界の組織)
クレプト政権と警察庁が作った平和を享受する代わりに技術で社会を発展させている。 - ネオプリム(未来の世界の反対勢力)
ジャックポット後の権力者同志の癒着を腐敗だと言う反対勢力。
ウィルフが12歳の時に寄宿学校をネオプリムが襲い、ウィルフが4人を殺している。 - ミラグロス・コールドアイアン社(会社)
アリータやウィルフが現代の世界でバートンやフリンに連絡をするのに使ってる会社。
逆にバートンやフリンからミラグロス社経由でウィルフに連絡できる。 - メンフィス(グループ)
リサーチ研究所のダニエルが現代のダークウェブで雇った元軍人の殺人集団。第2話でバートン達を殺しに来るが返り討ちされる。見えない車はリサーチ研究所の技術と想像される。
その他、事実など
- アリータ・ウエストがリサーチ研究所のことを「あなたの手の中の無限、時の中の永遠」と言った意味
検索するとイギリスの詩人、ウィリアム・ブレイクの「Auguries of Innocence(無心の予兆)」という作品の冒頭の言葉だとわかった。
「To see a world in a grain of sand(一粒の砂に世界を見て)
And a heaven in a wild flower,(一輪の野の花に天国を見るには、)
Hold infinity in the palm of your hand,(手のひらに無限を握り、)
And eternity in an hour.(ひとときの間に永劫を掴むことだ)」
リサーチ研究所が世界のことや天国のことを知ろうとしている場所ということだろうか。 - 女の子のアリータとアリータ・ウエストは同一人物
第1話の冒頭の女の子のアリータはウルフとの会話の最期に「じゃあね」と言って抜ける動作をするので、第2話を見ると実はペリフェラルだったとわかる。
「ウィルフが危ない人たちと友達になったのが原因だ」と言っていた。「危ない人」はクレプトのレヴで、子供の頃のアリータのペリフェラルをアリータ・ウエストが操作してたのだろう。 - アリータとウィルフ(ウルフ)は姉弟
第3話で二人は孤児で姉弟のように暮らしてたが、ウェスト夫妻にもらわれて義理の姉弟となる。
ウィルフはもともとドイツ系では一般的なウルフギャング(Wolfgang)という名前だったが、孤児院からもらわれるときにウィルフレッドに改名。アリータは今も旧姓のウルフと呼ぶ。 - 「リサーチ研究所の何かの情報を盗み出した」のはアリータの単独犯
レヴはフリンにリサーチ研究所で見たことは聞かずにアリータを探させるので、リサーチ研究所から何かの情報を盗み出したのはアリータの単独犯だろう。 - バートンは元海兵隊
海兵隊の時に田舎の幼馴染の者たちにハプティックを埋められた。 - レヴがスタブにアクセスしたい理由
スタブを開ける方法を見つけてスタブを金儲けに利用するのが目的。
レヴには実在的ニヒリズムがあり2032年のスタブにいるレヴ一家を自ら殺害していた。 - アリータがフィッシャー家のジオラマを作っていたのは趣味?
アリータとグレイスの会話で、昔からアリータはドールハウスが趣味だという話が出る。
他人の思考や感情を理解するのは難しいが、小さい人形を手に取って動かすことで、その人の心を垣間見れると言う。 - フリンはリサーチ研究所で何の秘密の情報を見せられたのか
過去にアリータがグレイスに連れられて「ゴッド・フォント」を見た時は中は覗かず、スタブでのハプティックの実験だけを見ている。
アリータがフリンに見せた研究所の秘密はアリータがこの時に見たものだと思われるので「スタブで非人道的なハプティックの実験をしている事実」または「インプラントで脳に刺激を与えて行動修正を行う実験」ということじゃないだろうか?
ただ、フリンは何を見せられたかわかってないようなので違うかもしれない。 - アリータはネオプリム
子供の頃のウィルフが寄宿舎を襲ったネオプリムを殺害したという話があったが、おそらくネオプリムはクレプト政権に反対する勢力という程度でよくわかってない。
第6話まででわからなかったこと
- レヴ、ウィルフやリサーチ研究所がバートンのペリフェラルを操作してたのがフリンだとわかった理由
バートンのペリフェラルであり、アリータが接触したイージーアイスもバートンのアバターの名前。バートンの代わりにフリンがバートンのペリフェラルを操作したことを、レヴ、ウィルフがなぜわかったのかわからない。いつの間にかリサーチ研究所のターゲットもフリンになっていた。 - アリータとウィルフのファミリーネームが違う理由
第3話のアリータとウィルフを養子にするシーンを英語字幕で見ると「Mr.West」と出てたので養子にしたのはウェスト夫妻のようだ。
なのでアリータ・ウェストなのだろうが、ウィルフレッドがウェストでは無くネザートンなのかの理由はわからなかった。 - アリータとフィッシャー家の関係
第3話でアリータが潜伏していた旧ジョン・スノウ邸にフィッシャー家にあったのと同じ時計があり、フィッシャー家の時計と同じ2時15分にすると隠し扉が開く仕掛けがあった。アリータとフィッシャー家は何かしらの関係があるのかも。 - レヴ・ズボフの年齢
第4話の中で現代2032年で『レヴ・ズボフや奥さん子供』が殺されたと言うので、どんなに若くても20歳くらいだろう。もし本当に『未来のレヴ』が『現代のレヴ』と同じ人物なら2100年には90歳くらいのはず。
未来には歳を取らない技術が既にあるのかとも思ったが、『未来のレヴ』のおじいさんが実は同じ名前で『現代のレヴ』というのが妥当な気がする。 - オシアンがマーフィーと呼ばれる理由
ロービア警部補だけがオシアンの事をマーフィーと呼ぶ。昔、マーフィーはしょっちゅう警察と揉めてたという。
オシアン(Ossian)はスコットランドの伝説の英雄詩人のようなので、本名がマーフィーでハッカーのニックネームとしてオシアンと名乗ってるのかもしれない。
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