ペリフェラル は Amazon prime video で独占配信している海外ドラマで、シーズン1は約1時間x全8話の構成になってます。
原作は William Gibson で全3部作の1作目「The Periferal」。原作は2作目「Agency (The Jackpot Trilogy)」まで発売されており、ドラマ版のシーズン2も既に予定されてるそうですが、原作の1作目とドラマ版では内容や結末が違うらしく、シーズン2がどうなるかとても楽しみです。
2023年2月にはシーズン2の制作が決定され、2024年公開に向けて撮影が開始されてましたが、7月に始まった全米のストライキの影響で打ち切られることが決まったそうです。。
今のところ続きを知りたければ英語の原作小説を読むしかないんですね。。せめて日本語版が販売されるといいのですが。。
とても面白かったのですが、すぐには理解できない内容も多く、もう一度最初から見てしまいました。笑
このブログでは自分のように『見たけどよくわからなかった』という方向けに、後の話のネタバレが無い程度に各話毎のあらすじ、相関図、考察などの情報をまとめてます。
ペリフェラルをまだ見て無い方は面白くてオススメの作品なので、ぜひ Amazon prime video で先に各話を見てから読んでください!
ペリフェラル ~接続された未来~ シーズン1
「ペリフェラル ~接続された未来~」の主要舞台は未来のアメリカの田舎町。ボロボロになった家族を何とか立ち直らせようとする女性、フリン・フィッシャーを中心とした物語である。フリンは賢く、野心的だが、未来が見えない毎日に希望を失っている。そんな彼女にある日、未来からの接触がある。人類の運命、そしてその先に何が待ち受けるのか。「ペリフェラル」で、稀代のストーリーテラー、ウィリアム・ギブスンが、目のくらむような幻惑的な世界を垣間見せる。
Amazon prime videoideo
登場人物
第1話までの登場人物一覧
登場人物(俳優) | グループ | 備考 |
---|---|---|
フリン (クロエ・グレース・モレッツ Chloë Grace Moretz) | フィッシャー家、 フォーエバーファブ店員 | 主人公、 ゲームの才能がある若い女性 |
バートン (ジャック・レイナー Jack Reynor) | フィッシャー家 | フリンの兄 |
フリンの母 (Melinda Page Hamilton) | フィッシャー家 | フリンの母親、 目が見えない |
コナー (Eli Goree) | バートン友達 | バートンの友達、 片手両足が無い |
レオン (Austin Rising) | バートン友達 | バートンの友達 |
ビリー・アン (Adelind Horan) | フリン友達 | フリンの親友、 ジャスパーの妻 |
メイコン (Miles Barrow) | フォーエバーファブ店員 | フォーエバーファブ店員 |
エドワード (Gavin Dunn) | フォーエバーファブ店員 | フォーエバーファブ店員 |
ピケット (Louis Herthum) | 薬の売人 | 薬の売人のボス |
アティカス (ハリソン・ギルバートソン Harrison Gilbertson) | 薬の売人 | 薬の売人のリーダー |
キャッシュ (Duke Davis Roberts) | 薬の売人 | 薬の売人の用心棒、 コーベルに殴られる奴 |
ジャスパー (Chris Coy) | 薬の売人 | 薬の売人のメンバー、 ビリー・アンの夫 |
トミー (Alex Hernandez) | 警官 | 保安官助手、 フリンが好きだった人 |
ウルフ (Gary Carr) | ミラグロス・ コールドアイアン社 | フリンに危険を知らせる 謎の男 |
謎の女 →アリータ・ウエスト (Charlotte Riley) | ミラグロス・ コールドアイアン社 | シミュレーションの謎の女、 名前はアリータ・ウエスト |
マリエル (Poppy Corby-Tuech) | リサーチ研究所 | シミュレーションのターゲット、 リサーチ研究所の職員 |
警備員 (David Hoflin) | リサーチ研究所 | リサーチ研究所の警備員 |
アリータ (Sophia Ally) | 不明 | 冒頭でウルフと話す女の子 |
第1話までの相関図
第1話のあらすじと考察
2099年 ロンドン(女の子のアリータとウルフの会話)
最初のシーンはロンドンのどこかの公園。黒人男性がベンチにいると白人の女の子が現れる。
まだ内容は良くわからないが、男性が危ない人たちと友達になったせいで女の子がトラブルに巻き込まれている模様。女の子は「世界を救いたい」と話す。
呼び合う名前で白人の女の子は「アリータ」、黒人男性は「ウルフ」とわかる。
男性は1話の最後に出て来るが、女の子は少し先までわからない。
2032年 ブルーリッジ山脈、フィッシャー家(フリンとバートンがゲーム)
フリンは目の見えない母の介護をする。
薬が少ないのに気づき、ゲーム中の兄に『母の薬と自分の薬を変えただろう』と詰める。
兄のバートンは薬のお金を稼ぐのにフリンにゲームを攻略させ、フリンは見事攻略し1,000ドルを振り込んでもらう。1,000ドルでは薬は1錠しか買えないが、バートンは夜に大きな仕事があるので残りは明日買えると言う。
バートンの部屋はフィッシャー家の敷地内にあるトレーラー。フリンがシミュレーションを行うのはバートンの部屋。
バートンのトレーラーが何か調べてみたところ、たぶん70年代の Airstream 社のトラベルトレーラーの Sovereign の 31 ft タイプのようです。
3Dプリントショップ(フリンはトミーに片思い)
フリンが3Dプリントショップの横のATMで1,000ドル下ろしてると警官のトミーが現れる。
トミーは3Dプリントショップにウェディングケーキに飾る人形を頼みに来たらしい。
フリンは3Dプリントショップで働いており、親友のビリー・アンからトミーが結婚する前に気持ちを伝えた方がいいとけしかけられる。
3Dプリントショップでミラグロス・コールドアイアン社から注文されて高額のデバイスを作成。この高額のデバイスはバートン宛らしくフリンに荷物を持って帰ってバートンに渡すようにお願いされる。
トミーが3Dプリントショップから出て来た時にフリンが「メイコンとエドワードがついに法律を犯した?」と言ってたので、3Dプリントショップの2人の男性店員がメイコン、エドワードとわかる。トミーが会話の中でフィアンセの名前をディー・ディーと言っていたが1話では出て来ない。
またビリー・アンとの会話でフリンはトミーが好きだったことがわかる。
フィッシャー家(バートンが受けたシミュレーション)
フリンがバートンに渡した荷物は最新のシミュレーションのベータテストのデバイスだと言う。
フリンがバートンのアバター(イージーアイス)を使ってゲーム「ハルシオン」でレベル100まで行った腕を買われたらしい。
フリンは報酬が高いのを聞いて母の薬のためバートンの代わりベータテストを行うことを了承する。
シミュレーション(初回)
フリンがゲームに入ると姿はバートンのアバター。あまりにリアルな世界に驚く。シミュレーション内では自分の名前をイージーアイスと名乗る。
頭の中で謎の女から指示を出され、バッキンガム宮殿で行われているリサーチ研究所(RI)というベンチャー企業の祝賀会に潜入する。
謎の女の指示に従い、祝賀会の中からマリエルという女性に近づいて色仕掛けでマリエルの家に連れて行ってもらうことに成功。
車の中でマリエルに睡眠薬を吸わせる。運転手のロボットから攻撃をされるが無事倒して、謎の女の家にマリエルを連れて行く。
謎の女と対面。「初めてのポルタ―で不思議。あなたはこの先10年経ったら存在しない。そうだとしたら、あなたは今後の人生を変えようと思う?」と謎の事を言われ、続きは明日ということでシミュレーションから抜ける。
ポルタ―は話の流れからはシミュレーションに入ることを指しているようだが、ハッキリとはわからない。
フィッシャー家(初回のシミュレーションの後)
フリンがシミュレーションから戻り、あまりのリアルさに興奮気味。立つと眩暈がする。
バートンから今日は成功で報酬が上がったと伝えられ、フリンは明日も続けることにする。
ジミーズ(バーで母の薬を購入)
フリンがジミーズ(バー)に行き、薬の売人に「1,000ドルで1錠欲しい残りは明日」と頼むが薬の売人のアティカスから1錠だけで売るのはダメだと断られる。
そこに居合わせた片手と両足が無い黒人のコナーが言うことを聞くように銃で脅し、アティカスが折れて1錠売ってもらえた。
アティカス達が店に戻るとボスのピケットが待っていた。「1錠だけ売るのはいいが、障害者に脅されて負けると俺が弱く見えるから今後気を付けろ」とと用心棒のキャッシュの顔にグラスを打ち付け血だらけにする。
フリンが自宅に帰るとバートンが体に張り巡らされたセンサーのようなものの痛みに耐えている姿を見てしまう。
フィッシャー家(フリンと母の会話)
翌朝、フリンは母親との会話でバートンが自分の薬を母にあげてたことを知る。
フリンはバートンにハプティックの痛みの状態を聞き、薬を盗んだと疑ったことを謝り、再びシミュレーションへ。
母との会話で「ビリー・アンの旦那のジャスパーはまだコーベルおじさんのとこ?」と聞かれる。
ジャスパーは昨晩の薬の売人のメンバーにいた男性。コーベルが誰かはよくわからない。
シミュレーション(2回目)
フリンがシミュレーションに入ると、バートンのアバターは手術台に縛り付けられており、謎の女が前回誘拐したマリエルの青い目を移植するという。アバターでも傷みがあるが麻酔無しで目の入れ替え手術を行い、成功するが気を失う。
フリンが気がつくと車の中。謎の女とリサーチ研究所に向かいマリエルの目の網膜認証を使ってリサーチ研究所の奥に潜入する。
エレベータで地下98階に下がる途中、フリンが「ここは何するところ」か尋ねると謎の女は「あなたの手の中の無限、時の中の永遠」と答える。
奥の部屋でマリエルと違う方の目で何かの情報を見せられる。
そこで警備員が現れ攻撃される。謎の女アリータに仲間が誰か尋ねる。
なんとかフリンがアリータだけは逃がすことに成功するが、フリンのアバターの手は皮膚がはがれて機械が露出してしまい最後には警備員に殺されてしまう。
フリンがアバターに入る前に目を交換しておけばいいのにとも思ったが、痛みに耐えれるかどうかを試されたということなのか。アバターで気を失ってもシミュレーションから抜けなかったのも少し気にはなった。
警備員の会話で謎の女が「アリータ・ウエスト」とわかる。冒頭に出て来た女の子もアリータと呼ばれてた。
アリータがリサーチ研究所のことを「あなたの手の中の無限、時の中の永遠」と言ったことについて、後で検索してわかったのですが、イギリスの詩人、ウィリアム・ブレイクの「Auguries of Innocence(無心の予兆)」という作品の冒頭の言葉だとわかりました。
「To see a world in a grain of sand(一粒の砂に世界を見て)
And a heaven in a wild flower,(一輪の野の花に天国を見るには、)
Hold infinity in the palm of your hand,(手のひらに無限を握り、)
And eternity in an hour.(ひとときの間に永劫を掴むことだ)
何を言いたいのかはまだ良くわかりません。
フィッシャー家(シミュレーションの翌朝、フリンとビリー・アン)
翌朝、シミュレーションで体調が悪いのでフリンがベッドに入ってるとビリー・アンが起こしに来る。
ビリー・アンにシミュレーションが異常であることを話すうちに、シミュレーションは全てリアルなのを売りにしてるのにアバターが機械であることが引っかかる。
どうしてもあの世界にリアルな体で行った気がしてシミュレーションじゃないと感じる。
ガソリンスタンド(透明になる車)
謎の2台の黒い車と数人の男性がガソリンスタンドでガソリンを入れている。
スタンド内で警官が気になってみてるとお金を払わず立ち去ったので、すぐにパトカーで追いかけるが、少し先で見失う。
パトカーを止めて降りると後ろから男が銃を持って現れ「道路の真ん中に立て」と言われる。
警官は透明な車に跳ねられ、2台の透明な車はその場を去っていく。
3Dプリントショップ(フリンに危険を知らせる連絡)
フリンがバイト中、ミラグロス・コールドアイアン社から電話があり「フィッシャーさん、危険が迫ってます。」と伝えられる。電話の主は冒頭に出て来たウルフと呼ばれていた黒人男性。
「殺害すれば900万ドルもらえるとダークネットに広告が載り、メンフィスのグループがこの任務を受けた。シミュレーションに入らないとあなたを救えない。」と言われ、フリンは慌てて家に帰る。
フィッシャー家(メンフィスの攻撃)
バートンは友達と6人で焚火を囲んでるところにフリンが戻り「ミラグロス社から電話があり、900万ドルの賞金が賭けられてる」と話すが笑って信用してくれない。
過去に警告を信用しなかったことでコナーの手足が無くなった反省から「900万ドルが本当だったら?」と念のためドローンで付近を散策。森の中に近づいてくる10名程の人影を発見する。
第1話の感想
話の進みが早いし、第1話のラストで凄く面白い展開になりそうな感じもとても良い。
ただ、良くあるパタンだが、とにかくいろんな人が登場して、いろんな謎の情報を詰め込まれる。
おそらく後でわかるから先を見るしかないが、登場人物の名前を覚えてないと会話に出て来る人が誰かわからず混乱する。一旦、誰が何という名前かくらいは整理して第2話を見ると以降の話がわかりやすくなると思う。
ペリフェラルとは「周辺装置」を意味する言葉。
ドラマのタイトルの「接続された未来」から未来に接続するんだろうとすぐに想像ができる。
第1話の冒頭に2099年のシーンがあり、以降は約70年前の2032年になる。
第1話の最後に冒頭に出て来た男性から連絡があることで、シミュレーションでは未来に実際に行っていること、未来からも現代にアクセスすることができることがわかる。
第1話までにわかったこと
舞台
ドラマの主な舞台は以下。
2032年、アメリカ ノース・カロライナ州、ブルーリッジ山脈の CLANTON(架空の町)
- フィッシャー家
森の中の一軒家、敷地内のトレーラー(たぶん70年代のAirstream 社のトラベルトレーラーの Sovereign の 31 ft タイプ)がバートンの部屋。 - フォーエバーファブ(3Dプリントショップ)
フリンが働いている店。 - Jimmy's(バー)
ピケットや手下がいつもいるバー。薬の売買を行ってる。
シミュレーション内、ロンドン
- バッキンガム宮殿
リサーチ研究所の祝賀パーティをやってた会場。 - リサーチ研究所
アリータとフリンが侵入した場所。
その他、事実など
- アリータ・ウエストがリサーチ研究所のことを「あなたの手の中の無限、時の中の永遠」と言った意味
検索するとイギリスの詩人、ウィリアム・ブレイクの「Auguries of Innocence(無心の予兆)」という作品の冒頭の言葉だとわかった。
「To see a world in a grain of sand(一粒の砂に世界を見て)
And a heaven in a wild flower,(一輪の野の花に天国を見るには、)
Hold infinity in the palm of your hand,(手のひらに無限を握り、)
And eternity in an hour.(ひとときの間に永劫を掴むことだ)」
何を言いたいのかはまだ良くわからない。
第1話まででわからなかったこと
- ペリフェラルとは何か
タイトルのペリフェラルは第1話では出て来ないが、英単語として peripheral は「周辺装置」を意味する言葉。
ドラマのタイトルの「接続された未来」からゲームと思って接続したのが未来でペリフェラルは頭に付けてる装置ということだろうか? - 冒頭の女の子アリータと謎の女アリータ・ウエストは同一人物か
冒頭のシーンで少女アリータと黒人男性のウルフの謎の会話がある。
その後、フリンがシミュレータに入ると指示を出してくる謎の女は、警備員に「アリータ・ウェスト」と呼ばれるので同じ名前だとわかる。
もしかすると最初のシーンはアリータが子供の頃の回想なのだろうか。
しかし、少女アリータが大きくなったのが謎の女のアリータだとすると、フリンに電話してきたウルフは歳をとってないことになる? - アリータとウルフの関係
冒頭のシーンで少女アリータと黒人のウルフの会話で『ウルフが危ない人と友達になったせいで、アリータがトラブルに巻き込まれている』という。
会話の内容が謎すぎるため、二人の関係がまったくわからない。 - 謎の女性アリータが言ったポルタ―とは何か
フリンが謎の女と対面した時に『初めてのポルタ―で不思議。あなたはこの先10年経ったら存在しない。』と言われる。
シミュレーションで未来に接続しているのだろうから、過去からシミュレーションで未来に接続することをポルタ―と呼んでるのだろうか。 - 10年後にあなたはいないとはどういうことか
謎の女に『あなたはこの先10年経ったら存在しない。』と言われる。
未来の世界なので10年後には死んでることを知ってるということだと思われるが、バートンのアバターであるため、謎の女が10年経ったら存在しないと言ってるのはバートンのことだろうか。 - バートンのハプティックとは何か
バートンの体には何かセンサーのようなものが付いており、フリンがある晩、バートンが痛みに耐えてる姿を見てしまう。
翌日、フリンがバートンに「ハプティックはどう?」と聞くのでセンサーのようなものはハプティックと言うとわかるがハプティックが何かはわからない。 - ジャスパーのコーベルおじさんはまだ出て無い
フリンと母との会話で「ビリー・アンの旦那のジャスパーはまだコーベルおじさんのところ?」という会話が出る。
注意深く見て無いと気付かないが薬の売人の親玉のピケットが「ジャスパー、便所に行って洗ってやれ」と言うので薬の売人のメンバーがジャスパーだとわかる。
ピケットと呼ばれてる親玉がコーベルおじさんなのだろうか? - トミーの婚約者のディー・ディーはまだ出て無い
ビリー・アンとフリンの会話でフリンがトミーに片思いなのがわかるが、フリンとトミーの会話で婚約者をディー・ディーと言ってる。
名前が出てるので、いずれ出て来るのだろうと思われる。 - フリンはリサーチ研究所で何の情報を見せられたのか
フリンは2回目のシミュレーションでリサーチ研究所に潜入して何かを見せられる。
わざわざ潜入した目的はそれを見せるためだったようだが何を見せられたのだろうか。 - メンフィスとは何者か、見えない車と男たちがメンフィスか
第1話の最後にウルフからフリンに電話があり『ダークネットに広告を出してメンフィスのグループが任務を受けた。」と連絡がある。
その直前に透明な車が出て来るシーンがあるが、彼らがメンフィスだろうか。
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