ペリフェラル は Amazon prime video で独占配信している海外ドラマで、シーズン1は約1時間x全8話の構成になってます。
原作は William Gibson で全3部作の1作目「The Periferal」。原作は2作目「Agency (The Jackpot Trilogy)」まで発売されており、ドラマ版のシーズン2も既に予定されてるそうですが、原作の1作目とドラマ版では内容や結末が違うらしく、シーズン2がどうなるかとても楽しみです。
2023年2月にはシーズン2の制作が決定され、2024年公開に向けて撮影が開始されてましたが、7月に始まった全米のストライキの影響で打ち切られることが決まったそうです。。
今のところ続きを知りたければ英語の原作小説を読むしかないんですね。。せめて日本語版が販売されるといいのですが。。
とても面白かったのですが、すぐには理解できない内容も多く、もう一度最初から見てしまいました。笑
このブログでは自分のように『見たけどよくわからなかった』という方向けに、後の話のネタバレが無い程度に各話毎のあらすじ、相関図、考察などの情報をまとめてます。
ペリフェラルをまだ見て無い方は面白くてオススメの作品なので、ぜひ Amazon prime video で先に各話を見てから読んでください!
- ペリフェラル ~接続された未来~ シーズン1
- 登場人物
- 第6話までのあらすじ
- 第7話のあらすじと考察
- フィッシャー家(エラの目が再び失明)
- レブ・ズボフ邸(ロービア警部補がフリン達を連れて退散)
- クラントン警察署(トミーがボブの証拠品を確認するが無い)
- ロンドン警視庁の訓練施設(バートンとコナーの戦闘訓練)
- クラントン警察署の屋外の証拠品置き場(トミーが拳銃と衝撃波の装置を入手)
- クラントン救急病院(ボブが病院でリースを殺害)
- レブ・ズボフ邸(オシアンとアッシュが密談)
- ロンドン警視庁の訓練施設(ロービア警部補がフリンと会話)
- コーベル・ピケット邸(ジャックマン保安官の正体)
- ロンドン警視庁(ヌーランド博士が訪問)
- レブ・ズボフ邸(オシアンとアッシュの裏切り)
- ロンドン警視庁(ヌーランド博士の要望)
- クラントン救急病院(ボブの最期)
- コーベル・ピケット邸(トミーのシナリオ)
- 第7話の感想
- 第7話までにわかったこと
- 第7話まででわからなかったこと
ペリフェラル ~接続された未来~ シーズン1
「ペリフェラル ~接続された未来~」の主要舞台は未来のアメリカの田舎町。ボロボロになった家族を何とか立ち直らせようとする女性、フリン・フィッシャーを中心とした物語である。フリンは賢く、野心的だが、未来が見えない毎日に希望を失っている。そんな彼女にある日、未来からの接触がある。人類の運命、そしてその先に何が待ち受けるのか。「ペリフェラル」で、稀代のストーリーテラー、ウィリアム・ギブスンが、目のくらむような幻惑的な世界を垣間見せる。
Amazon prime videoideo
登場人物
第7話までの登場人物一覧
現代(2032年)
現代の登場人物(俳優) | グループ | 備考 |
---|---|---|
フリン・フィッシャー (クロエ・グレース・モレッツ Chloë Grace Moretz) | フィッシャー家、 フォーエバーファブ店員 | リサーチ研究所の何か秘密の情報を 見たことで命を狙われる |
バートン・フィッシャー (ジャック・レイナー Jack Reynor) | フィッシャー家、 元海兵隊仲間 | フリンと共に命を狙われる、 ハプティックが使える、 戦いに精通している |
エラ・フィッシャー (Melinda Page Hamilton) | フィッシャー家 | フリンの母親、 目が見えなかったが未来の薬で 見えるようになる |
コナー・ペンスキー (Eli Goree) | 元海兵隊仲間 | バートンの友達、 片手両足が無く酒に溺れてる |
レオン (Austin Rising) | 元海兵隊仲間 | バートンのいとこ、 ハプティックが使える |
カルロス (Chuku Modu) | 元海兵隊仲間 | バートンの友達、 ハプティックが使える |
リース (Moe Bar-El) | 元海兵隊仲間 | バートンの友達、 ハプティックが使える |
ビリー・アン (Adelind Horan) | フリン友達 | フリンの親友、 ジャスパーの妻 |
メイコン (Miles Barrow) | フォーエバーファブ店員 | フォーエバーファブ店員、 メガネ、ハッカー |
エドワード (Gavin Dunn) | フォーエバーファブ店員 | フォーエバーファブ店員、 太った方 |
コーベル・ピケット (Louis Herthum) | 薬の売人 | 薬の売人のボス、 ジャスパーの叔父 |
メアリー・ピケット (India Mullen) | 薬の売人 | コーベルの若い妻、 頭が良くコーベルの相談役 |
アティカス (ハリソン・ギルバートソン Harrison Gilbertson) | 薬の売人 | 薬の売人のリーダー |
キャッシュ (Duke Davis Roberts) | 薬の売人 | 薬の売人の用心棒、 コーベルに殴られる奴 |
ジャスパー (Chris Coy) | 薬の売人 | ピケットの甥、 ビリー・アンの夫 |
ジャックマン保安官 (Ben Dickey) | 警察 | クラントン警察署のトップ、 裏でコーベルと手を組んでる |
トーマス・コンスタンティン (トミー) (Alex Hernandez) | 警察 | 保安官助手、バートンの友達、 フリンが好きだった人、 医者のディー・ディーの婚約者 |
ディー・ディー (Hannah Arterton) | 医者 | クラントン救急病院の医者、 フリンの好きなトミーの婚約者 |
ロバート・オコーネル (ボブ) (Ned Dennehy) | 殺し屋 | ダニエルに娘を殺すと脅されて フィッシャー兄妹を狙う |
未来(2100年)
未来の登場人物(俳優) | グループ | 備考 |
---|---|---|
レヴ・ズボフ (JJ Feild) | クレプト政権 | アリータに過去にアクセスする 入口を作らせる、 行方不明のアリータを探す |
ドミニカ・ズボフ (Claire Cooper) | クレプト政権 | レヴ・ズボフの妻、 クレプトの頂点のゾロトフ家 |
アッシュ (Katie Leung) | クレプト政権 | 過去とのトンネルを保つ技手 |
オシアン (Julian Moore-Cook) | クレプト政権 | 過去とのトンネルを保つ技手、 警部補からマーフィーと呼ばれる |
ウィルフレッド・ネザートン (ウルフ) (Gary Carr) | クレプト政権 | レヴがアリータを探すために 雇ったフィクサー、 アリータの義理の弟 |
アリータ・ウェスト (Charlotte Riley) | リサーチ研究所 | フリンにリサーチ研究所の 何か秘密の情報を見せる ウィルフの義理の姉 |
シェリス・ヌーランド博士 (T'Nia Miller) | リサーチ研究所 | 黒人女性の博士、 ダニエルにフリンを殺すよう 指示している |
ダニエル・クック (David Hoflin) | リサーチ研究所 | リサーチ研究所の警備責任者、 殺されるがコイドとして復活 |
グレイス・フォガート (Amber Rose Revah) | リサーチ研究所 | アリータ・ウエストの同級生、 アリータに情報を流したことで、 ヌーランド博士から殺される |
マリエル・ラファエル (Poppy Corby-Tuech) | リサーチ研究所 | 眼球を盗むため拉致、 リサーチ研究所の警備員、 責任を取って消された模様 |
エインズリー・ロービア警部補 (Alexandra Billings) | ロンドン警視庁 | ロンドン警視庁の警部補、 相手の考えてることが読める |
ビアトリス (Anjli Mohindra) | ロンドン警視庁 | ロービア警部補の部下 |
第7話までの相関図
第6話までのあらすじ
2032年 アメリカの田舎町で暮らすフリンはゲームの腕を買われ兄のバートンに成りすまして最新のシミュレーションゲームを行うが、実はシミュレーションでは無く、未来(2100年)のロンドンに実在するペリフェラルと呼ばれるアバターを操作していた。
フリンが未来の世界でアリータという女性とリサーチ研究所に侵入し秘密の情報を見てしまったことから、リサーチ研究所から命を狙われることになる。
未来の世界でアリータを雇っていたクレプト政権のレヴ・ズボフとウィルフと協力し、リサーチ研究所から逃れながら行方不明のアリータ探しを行う。
フリンが未来の世界の情報を収集し、アッシュとウィルフから現代の約7年後に起きるジャックポットの内容を聞いて驚愕してしまう。
リサーチ研究所はフリンの口封じのため、現代の世界で殺し屋ボブを雇いフリンとバートンを狙うが失敗に終わる。
警察のトミーがボブを護送していたが待ち伏せしてたジャックマン保安官にボブが連れ去られてしまう。その後、ボブはコーベルに渡され、コーベルはボブの雇い主の情報を聞き出そうとしていたが、コーベルが不在時にボブはコーベルの妻を殺して逃走。
フリンとウィルフがアリータの跡を追うと、実はアリータがネオプリムだとわかる。
その後、バートンとコナーのペリフェラルも作成してもらうが、ロービア警部補がレヴ邸に現れ、話を聞くためフリン達を連れて行く。
第7話のあらすじと考察
フィッシャー家(エラの目が再び失明)
エラが突然また失明してしまう。
自宅で警備していたリースに助けを求め病院に連れて行ってもらうが、病院に向かうところをボブが見ていた。
レブ・ズボフ邸(ロービア警部補がフリン達を連れて退散)
ロービア警部補が3人を連れて外へ行くと言う。フリンはウィルフの同行を依頼。
ズボフは何も言えず見送る。
クラントン警察署(トミーがボブの証拠品を確認するが無い)
トミーがボブを捕まえた時の拳銃や衝撃波の装置が証拠品として登録されていないかを確認するが、何も登録されていないという。
英語字幕で見ると衝撃波の装置のことをトミーは「doodad」と呼んでいる。
doodad の訳は辞書では「つまらない飾りもの、安ピカ物、仕掛け、装置」で「呼び方がわからない何かの装置」という感じだろう。
ちなみに第7話の邦題は「裏切り」だが本当は「The Doodad」だったりする。
ロンドン警視庁の訓練施設(バートンとコナーの戦闘訓練)
ロービア警部補はフリン達をロンドン警視庁の訓練施設に連れて来る。
バートンとコナーはまだペリフェラルの体に慣れてないので、ベアトリスと訓練をさせる。
訓練は8階建てのビルでコイドを倒しながら屋上へ行くというもの。
1階にはコイドが6人、2階は12人、3階は18人というように6人づつ増えるので8階は48人、合計216人を倒さなければならない。
コナーがすぐにハプティックと同じナイトビジョンにできる方法に気づき、バートン、ベアトリスと3人でコイドを倒しながら8階へ向かう。
ロービア警部補の目的はフリンなので、バートンとコナーの戦闘訓練させた意味は不明。
戦闘中、ベアトリスが二人を見るとドラゴンボールのスカウターのように二人の戦闘力や戦闘記録が表示される。(BURTON FISHER LV-95、CONNER PENSKE LV-96)
クラントン警察署の屋外の証拠品置き場(トミーが拳銃と衝撃波の装置を入手)
トミーがチェーンカッターで門の鎖を切って施設へ侵入。
自分の乗ってた壊れたパトカーを探ると、ボブを取り押さえた時に証拠品として確保した拳銃と衝撃波の装置が残っていた。
装置を手にとり触っていると電源が入り、試すると衝撃波が出て車の窓が吹っ飛ぶ。
トミーが驚いているところにジャックマン保安官から電話がかかってきて、大至急、コーベル・ピケット邸に来るように連絡がある。
クラントン救急病院(ボブが病院でリースを殺害)
ボブがナイフで自分の腕を切って血だらけにして病院に駆け込み、怪我をしたと助けを求める。
待合室で一人で待機していたリースが近寄くと、ボブは隠してたナイフでリースを刺しまくる。
リースが倒れたところをボブが後ろから首を締め上げて殺してしまう。
ディー・ディーとエマがドアを開けると、リースの銃を奪ったボブが銃を構えており、二人に椅子に座るように指示を出す。
ボブはリースを殺害した後、リースのスマホを奪い、死んでるリースの顔で顔認証してスマホを使う。ちなみに現在の iphone の顔認証は寝顔でロック解除できないように目を開けて視線が iphone を見ていないと解除できないのがデフォルトの設定になっている。リースのスマホのセキュリティレベルは少し低そう。
レブ・ズボフ邸(オシアンとアッシュが密談)
ロービア警部補が来たことでオシアンが弱腰になっている。
レヴ・ズボフからアッシュへ連絡があり「ペリフェラルの視界にアクセスしろ、話を聞きたい」と言うが、アッシュはロービア警部補にバレるからやらないと断る。
オシアンはレヴ・ズボフにバレないよう暗号化で『死にたくないのでとんずらしよう』とアッシュに言うが、アッシュは『ここで逃げたらスタブへの接触とフリンが持つ情報を失う』と制する。
ロンドン警視庁の訓練施設(ロービア警部補がフリンと会話)
フリンはロービア警部から驚くべき事実を伝えられる。
- 本当の世界(2100年)の時間軸とスタブ(2032年)の時間軸では大きく変わっている。
- 研究所がスタブを作ったのは少なくとも10年以上前。
- スタブではジャックポットが加速している。(リサーチ研究所が意図的に早めている可能性あり)
- バートン、コナーはハプティックを埋め込まれることなくテキサスの作戦に参加、コナーは無傷で帰宅したがバートンは戦死していた。
- フリンはトーマス・コンスタンティン保安官と結婚して2人の子供がいる。
本当の世界ではトミーは保安官になったようだ。
ただ2039年にはジャックポットが始まりフリンは2042年には亡くなってると言われたので、その前には子供を産んでると思われる。例えば2040年に子供を産んだとすると生きていれば2100年は60歳。孫がいたとするとアリータくらいの年なので孫の可能性もゼロでは無い?
ロービア警部補がフリンにいくつか質問する。
「もし、全てを無かったことにできたり、スタブとの接続を断ち切れるとしたら、やって欲しい?」との問いにフリンは「いいえ」と答えるが、理由を聞かれるとウィルフに目をやり答えに迷う。
フリンから逆にロービア警部補に「接続を断ち切る力を持っているのか」を聞くと「それには答えられそうに無い」とはぐらかされ、フリンのペリフェラルへの接続を落とされる。
バートンとコナーとベアトリスが無事に屋上までたどり着くが「最後の一人になるまで戦うルール」というサプライズを伝えられる。バートンとコナーが二人がかりでベアトリスを倒そうとするが、二人ともベアトリスに殺られてしまい、接続が切れる。
3人の接続が切れたところでリースからバートンに「病院にすぐに来い」とメールが届く。
フリンはウィルフのことを好きになってしまっているため、未来との接続が無くなって欲しく無いと考えているようだ。
また、コナーはベアトリスのあまりの強さに惚れてしまい「絶対、彼女と結婚する!」と言う。
ちなみに後にベアトリスとロービア警部補が会話するシーンがあり、ベアトリスもコナーを気に入ってるそぶりを見せていた。
コーベル・ピケット邸(ジャックマン保安官の正体)
トミーがコーベル・ピケット邸に到着する。怪しげな雰囲気を悟り銃を構えて奥へ進むと、メアリー・ピケットが殺されていた。
庭にコーベルとジャックマン保安官がいて事情を聴くと、ボブがメアリーを殺して車を盗んで逃走したとのこと。なのにジャックマン保安官は何故かフィッシャー兄妹を連行しろと指示を出す。
意味が理解できないトミーにジャックマン保安官は自分が考えたシナリオを話す。
- バートン達が薬物売買に手を出し、厄介者と取引をした。
- それでバートン達を狙う殺し屋ボブが雇われた。
- トミーがボブを連行していたが逃してしまった。
- ボブがピケット邸で車を盗もうとして目撃したメアリーを殺害。
トミーは断るが、ジャックマン保安官のボスはコーベル・ピケットであること、たとえでたらめでも人が信じれば真実になるのでトミーに勝ち目が無いことを話され、脅されて言い返せなくなる。
ロンドン警視庁(ヌーランド博士が訪問)
ヌーランド博士とダニエルのコイドがロンドン警視庁を訪問し、ロービア警部補とビアトリスが出迎える。
ヌーランド博士が、ビアトリスが良くできてるが『不気味の谷の法』では『ペリフェラルは自律的な個人として活動してはいけない』ことを指摘すると、ロービア警部補は『特別に許可されてて問題無い』と答える。
さらにヌーランド博士がビアトリスがロービア警部補の亡くなった娘を似せて作られてることを遠回しで指摘すると、慌ててロービア警部補はビアトリスに電源オフと記憶の消去を指示する。
ビアトリスはペリフェラルだろうと思わせるシーンは何度かあったが、AIとは違いそうなのでオペレータが遠隔にいるんだろうと考えてた。
しかし、ビアトリスが電源オフと記憶の消去ができるということはオペレータは存在せずにAIだった模様。ダニエルのようにロービア警部補が亡くなった娘の生前の生体情報や自意識を入れてるのかとも思ったが、ビアトリスはロービア警部補を母とは認識してないため、見た目が娘でAIで動くペリフェラルだと考える。
ヌーランド博士が『不気味の谷の法』と言っているが、ロボットを人間に似せて行くと人間がロボットに対して抱く親近感も上がって行くが、ある一線を越えると強い嫌悪感に変わり、ほとんど人間と見分けがつかなくなると好感に転じるという理論を「不気味の谷」と呼ぶらしい。
ペリフェラルが人間と見分けがつかないため、ペリフェラルに対する法を「不気味の谷の法」と呼んでるのだと思われる。
レブ・ズボフ邸(オシアンとアッシュの裏切り)
オシアンとアッシュがフリンの脳と思われる画像を見て、暗号化で会話している。
フリンがリサーチ研究所から盗んだデータはフリンの脳の中に拡散した細菌に残っていることに気付いたがズボフは知らないので、内緒で情報を取り出そうと考えていた。
ズボフが現れ、実はオシアンとアッシュの暗号化の会話は既に解かれていて内容が筒抜けであった。
ズボフは二人の『裏切り』を知ったことでナイフを向けて全て話すように脅す。
アッシュが話した内容は以下。
- アリータはリサーチ研究所のデータをバートンのハプティックにダウロードしたかった
- しかしペリフェラルを操作してたのはバートンでは無くフリンだった
- フリンにはハプティックが無いため、データは細菌のDNAに変換され脳に広がった
アッシュはフリンの脳から研究所のデータを入手してネオプリムに渡そうと考えていた。
ネオプリムに渡れば、この世を完全に破壊して、新しい世界を作れると考えていた。
おそらく、あらかじめバートンのペリフェラルの目に「ゴッド・フォント」からデータを読み出してハプティックにダウンロードする機能を作り込んでいたということだろう。
ただ、ハプティックが無い場合に「細菌のDNAに変換して…」という機能があったというのは少し無理がありそうな気はする。
ロンドン警視庁(ヌーランド博士の要望)
ヌーランド博士がロービア警部補にリサーチ研究所のデータが盗まれたことを話す。
関係がある事件現場にウィルフがいたことからクレプトのズボフが関わってると判明。
クレプトは神経系統を操る極秘扱いの研究情報を狙っている。
この技術が存在することが世間に知られるとリサーチ研究所は世の中の反発を受けることになるし、この技術を悪者が利用するのは危険。
ヌーランド博士の要望はレヴ・ズボフ、フリン・フィッシャーやその関係者を、未来の世界とスタブから抹殺すること。以前、反逆をしたサムソノフ家一族を警視庁が地球上から抹殺した前例がある。
サムソノフは第4話でヌーランド博士とレヴ・ズボフの会話で出て来た。
レブの仲のいい友達だったが、サムソノフが一線を越えた時にレヴが警視庁に引き渡して、警視庁はリサーチ研究所の「アセンブラ」という技術でサムソノフのDNAを持つ血筋を探し出して抹殺したようだ。
ヌーランド博士が「If I had a hammer.♪」と歌うが、これは1950頃にアメリカの公民権運動で歌われた歌のようだ。
おそらくサムソノフが超えた一線は「既存のシステムを覆すため、法的権威に対する暴動を扇動」という反逆行為のようで「If I had a hammer.」が政権への反対運動のための歌だったので歌ったのだろう。
また、ヌーランド博士は盗まれたリサーチ研究所の技術をハンマーと比喩して『ハンマーは役に立つ道具だが悪人に利用されると危険』と話しており、『もし私がハンマーを持っていたら』という反対運動の歌に掛けてたのだろう。
クラントン救急病院(ボブの最期)
バートン、フリン、レオンが病院の近くに到着。コナーも合流している。
建物の外から温度で確認すると病院内に3名。もう1人床で冷たくなっているのがリースとわかる。
一人離れたとこに座っているのがボブだろうが確信が持てない。
バートンの指示でレオンが死んだリースにハプティックで接続して動かす。
リースが生き返ったと思ったボブがとどめを刺しに動いたところを、バートンが建物の壁の外から見事狙撃。エマとディー・ディーを無事救出した。
コーベル・ピケット邸(トミーのシナリオ)
コーベルとジャックマン保安官が話をしていると、トミーが戻ってきて「いい作り話を思いつきました」とトミーが考えたシナリオを話す。
- ボブがメアリーを殺して、コーベルが通報。
- ジャックマン保安官がピケット邸に到着。
- まだボブはピケット邸にいて45口径を持っていた
(トミーが45口径の銃をジャックマン保安官に向ける) - ジャックマン保安官も銃を構えるがボブの方が早く何発もブチこまれた
(ジャックマン保安官をトミーが何発も撃ち殺害)
コーベルはトミーの弾が切れてることを指摘してジャックマン保安官の銃を取る。
トミーは衝撃波の装置を出してコーベルを撃ち、コーベルが後ろのガラスごと吹き飛ばされる。
第7話の感想
ついにこれまで謎だったフリンが盗んだとされるリサーチ研究所の秘密の情報についてわかった。
「インプラントで人を操る技術」があることや「スタブで非人道的な実験をしている事実」がバレるとリサーチ研究所は大変なことになる。
この技術がクレプトに渡ると悪用されてしまうし、この情報がネオプリムに渡ると反対運動に利用されて政権が倒されてしまうかもしれない。
ヌーランド博士から、ズボフやフリンの関係者を未来の世界とスタブから抹殺するよう依頼されるが、ロービア警部補はどうするのだろう。
また、フリン達はヌーランド博士に何か攻撃を仕掛けることはできるのだろうか。
しかし海外ドラマは意味がわからない言葉がときどき出て来て、よくよく調べるとその国の歴史的な話だったりすることがあるが、ペリフェラルはそういうのが多すぎる気がする。。
第7話までにわかったこと
舞台
ドラマの主な舞台は以下。
2032年、アメリカ ノース・カロライナ州、ブルーリッジ山脈のクラントン(架空の町)
- フィッシャー家
森の中の一軒家、敷地内のトレーラー(たぶん70年代のAirstream 社のトラベルトレーラーの Sovereign の 31 ft タイプ)がバートンの部屋。
ペリフェラルへのアクセスはバートンのトレーラーで行ってる。 - フォーエバーファブ(3Dプリントショップ)
フリンが働いていた店。第3話でバートンがミラグロス・コールドアイアン社にフォーエバーファブを買い取らせて武器製造などの拠点にする。ファブは製造工場の意味。 - Jimmy's(バー)
コーベル・ピケットや手下がいつもいるバー。薬の売買を行ってる。 - コーベル・ピケット邸
プール付きの豪邸。自宅とは別に薬の工場がある。 - クラントン救急病院
町の病院。警察官のトミーの婚約者のディー・ディーが先生。 - クラントン警察署
ジャックマン保安官やトミーがいる警察署。
2100年、ロンドン
- バッキンガム宮殿
第1話でリサーチ研究所の祝賀パーティをやってた会場。 - 旧ジョン・スノウ宅
アリータが隠れ家にしていた場所。サックビル通り18番地。
実際にバッキンガム宮殿の近く。 - レヴ・ズボフ邸
ウィルフの雇い主レヴの邸宅。未来でフリンのペリフェラルの主な拠点となる。
場所はノッティングヒルでバッキンガム宮殿からはさほど遠くはない。
ウィルフの部屋はレヴ邸とは別。 - ロンドンの公園
どこの公園かは不明だが、大きな池の前のベンチが何度か出て来る。 - リサーチ研究所
第1話でフリンが操作するバートンのペリフェラルとアリータが侵入した場所。
別の建物かもしれないが博士が屋上の公園で蜂を飼ってる。 - ロンドン警視庁
エインズリー・ロービア警部補が最初に屋上を歩いてたビルがおそらくロンドン警視庁。
用語など
- ハプティック
バートン達の身体に埋め込まれたセンサーのようなもの。複数人でリンクさせて視覚情報などを共有できる戦闘用システム。 - ハプティックドリフト
ハプティックでは人と人が魂でつながるので、訓練してないと愛情と勘違いすることがある現象をこう呼んでいる。 - インプラント
未来の人の頭に埋め込まれた機械。アリータは追跡を逃れるために摘出している。
インプラントを抜くと免疫が無い状態となり何かに感染して死んでしまう。 - ペリフェラル
機械でできた人間そっくりのアバターのこと。遠隔から操作したり、AIで勝手に動いたりできる。 - オペレータ
遠隔からペリフェラルを操作する人をオペレータと呼ぶ。ペリフェラルに埋め込まれたCPUは暗号化されており、リサーチ研究所はオペレータを追うことができる。 - コイド
AIで動く顔の無いロボットのこと。顔の画像を表示したコイドもいる。
最新のコイドは死んだ人間の生体情報や自意識をインプットして復活させることができる。 - ポルタ―
ポルターガイストの略。未来でスタブの人の通称。いるのにいないゴーストなので。 - スタブ
未来の人が過去に接触すると枝分かれするパラレルワールドの枝をスタブと呼ぶ。
ドラマではアリータがミラグロス・コールドアイアン社としてバートンへ接触するので、フリン達の世界は既に枝分かれしたスタブだと思われる。
リベンジャーズと同様に現代と未来では同じ時間が経過するが、パラレルワールドで別の時間軸となってしまうので、過去が変わっても未来に反映はされない。 - ジャックポット
フリンの世界から7年後には始まる世界の人口が激減する多数の悲惨な出来事。
アリータ・ウェストが言った『10年後にフリンはいない』理由はこれ。 - ゴッド・フォント
詳しくはわからないがリサーチ研究所の行動修正課の世界救出計画で使っているシステム?
バートンの姿のペリフェラルでフリンがこれを覗いたことで秘密を盗んでしまった。
ちなみにキリスト教で洗礼のために聖水を入れる器をフォントと呼ぶようです。 - クレプト政権(未来の世界の組織)
ジャックポット後の混乱を暴力でねじ伏せ、利益を追い求めるのと引き換えに世界の秩序を保っている。 - 警視庁(未来の世界の組織)
クレプトが暗黙の了解で引かれた線を越えないよう見張っている。 - リサーチ研究所(未来の世界の組織)
クレプト政権と警察庁が作った平和を享受する代わりに技術で社会を発展させている。 - ネオプリム(未来の世界の反対勢力)
ジャックポット後の権力者同志の癒着を腐敗だと言う反対勢力。
ウィルフが12歳の時に寄宿学校をネオプリムが襲い、ウィルフが4人を殺している。 - ミラグロス・コールドアイアン社(会社)
アリータやウィルフが現代の世界でバートンやフリンに連絡をするのに使ってる会社。
逆にバートンやフリンからミラグロス社経由でウィルフに連絡できる。 - メンフィス(グループ)
リサーチ研究所のダニエルが現代のダークウェブで雇った元軍人の殺人集団。第2話でバートン達を殺しに来るが返り討ちされる。見えない車はリサーチ研究所の技術と想像される。
その他、事実など
- アリータ・ウエストがリサーチ研究所のことを「あなたの手の中の無限、時の中の永遠」と言った意味
検索するとイギリスの詩人、ウィリアム・ブレイクの「Auguries of Innocence(無心の予兆)」という作品の冒頭の言葉だとわかりました。
「To see a world in a grain of sand(一粒の砂に世界を見て)
And a heaven in a wild flower,(一輪の野の花に天国を見るには、)
Hold infinity in the palm of your hand,(手のひらに無限を握り、)
And eternity in an hour.(ひとときの間に永劫を掴むことだ)」
リサーチ研究所が世界のことや天国のことを知ろうとしている場所ということだろうか。 - 女の子のアリータとアリータ・ウエストは同一人物
冒頭の女の子のアリータはペリフェラル。姿を消したアリータ・ウエストが遠隔で操作していた。 - アリータとウィルフ(ウルフ)は姉弟
廃墟の世界や孤児で姉弟のように暮らしてたが、ウェスト夫妻にもらわれて義理の姉弟となる。
ウィルフはもともとドイツ系では一般的なウルフギャング(Wolfgang)という名前だったが、孤児院からもらわれるときにウィルフレッドに改名。アリータは今も旧姓のウルフと呼ぶ。 - 「リサーチ研究所の何かの情報を盗み出した」のはアリータの単独犯
レヴがアリータに過去へのアクセスの入り口を作らせたが、リサーチ研究所から何か秘密の情報を盗み出したのはアリータの単独犯。 - バートンは元海兵隊
海兵隊の時に田舎の幼馴染の者たちにハプティックを埋められた。 - レヴがスタブにアクセスしたい理由
スタブを開ける方法を見つけてスタブを金儲けに利用するのが目的。
レヴには実在的ニヒリズムがあり2032年のスタブにいるレヴ一家を自ら殺害していた。 - アリータがフィッシャー家のジオラマを作っていたのは趣味?
アリータとグレイスの会話で、昔からアリータはドールハウスが趣味だという話が出る。
他人の思考や感情を理解するのは難しいが、小さい人形を手に取って動かすことで、その人の心を垣間見れると言う。 - フリンはリサーチ研究所で何の秘密の情報を見せられたのか
過去にアリータがグレイスに連れられて「ゴッド・フォント」を見た時は中は覗かず、スタブでのハプティックの実験だけを見ている。
アリータがフリンに見せた研究所の秘密はアリータがこの時に見たものだと思われるので「スタブで非人道的なハプティックの実験をしている事実」または「インプラントで脳に刺激を与えて行動修正を行う実験」ということじゃないだろうか?
第7話でフリンは映像を見たわけでは無いことがわかる。バートンのペリフェラルに「ゴッド・フォント」からデータを読み出してスタブのバートンのハプティックにダウンロードしようとしたが、操作してたのがフリンだったため細菌のDNAに変換されてフリンの脳に拡散している模様。 - アリータはネオプリム
子供の頃のウィルフが寄宿舎を襲ったネオプリムを殺害したという話があったが、おそらくネオプリムはクレプト政権に反対する勢力という程度でよくわかってない。
第7話まででわからなかったこと
- レヴ、ウィルフやリサーチ研究所がバートンのペリフェラルを操作してたのがフリンだとわかった理由
最初はアリータが単にゲームが得な人を探してコールド・アイスにアクセスしたのだろうと思っていたが、アリータは過去にリサーチ研究所でハプティックの実験の動画を見ており、フィッシャー家のジオラマを作ってたことから、おそらくバートンを狙って依頼したのだろうと想像できる。
だとすると余計に、ウィルフやヌーランド博士がバートンのペリフェラルを操作してたのがフリンだと気付いた理由がわからなかった。 - アリータとウィルフのファミリーネームが違う理由
第3話のアリータとウィルフを養子にするシーンを英語字幕で見ると「Mr.West」と出てたので養子にしたのはウェスト夫妻のようだ。
なのでアリータ・ウェストなのだろうが、ウィルフレッドがウェストでは無くネザートンなのかの理由はわからなかった。 - アリータとフィッシャー家の関係
第3話でアリータが潜伏していた旧ジョン・スノウ邸にフィッシャー家にあったのと同じ時計があり、フィッシャー家の時計と同じ2時15分にすると隠し扉が開く仕掛けがあった。アリータとフィッシャー家は何かしらの関係があるのかも。 - レヴ・ズボフの年齢
第4話の中で現代2032年で『レヴ・ズボフや奥さん子供』が殺されたと言うので、どんなに若くても20歳くらいだろう。もし本当に『未来のレヴ』が『現代のレヴ』と同じ人物なら2100年には90歳くらいのはず。
未来には歳を取らない技術が既にあるのかとも思ったが、『未来のレヴ』のおじいさんが実は同じ名前で『現代のレヴ』というのが妥当な気がする。 - オシアンがマーフィーと呼ばれる理由
おそらくどうでも良いし、回収されなさそうな気がするがロービア警部補だけがオシアンの事をマーフィーと呼ぶ。昔、マーフィーはしょっちゅう警察と揉めてたという。
オシアン(Ossian)はスコットランドの伝説の英雄詩人のようなので、本名がマーフィーでハッカーのニックネームとしてオシアンと名乗ってるのかもしれない。
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