Quest2 を wifi接続して VRChat をやるとまともに表示されないので、これまではUSBケーブル接続で利用していました。
もともとソフトバンク光の光BBユニット(E-WMTA2.3)には wifi機能がオプションで付いてますが、テレワーク中に頻繁に通信が切れることがあり精神的に苦痛だっため、古い無線LANルーター(Aterm WR9500N)を繋いで wifi を利用してました。
この無線LANルーター(WR9500N)が古いのが wifi が遅い原因でしたが、新しい無線LANルーター(TP-Link Archer AX80)を導入したところ、無事、Quest2 が wifi 接続で利用できるようになりました!
環境
関係ない情報もありますが、環境で今回変わったのは赤字部分です。
種類 | 内容 | |
---|---|---|
インターネット回線 | ソフトバンク光 マンションタイプ VDSL方式 | |
光BBユニット | E-WMTA2.3 | |
無線LANルーター | Aterm WR9500N(ブリッジモード) ⇒ TP-Link Archer AX80(ルーターモード) | |
PC | Windows 10 pro | |
HMD | Oculus Quest2 128GB |
Quest2(wifi接続)-PC間通信速度
Quest2 をwifi接続とした場合、無線LANルーターを交換する前と後でどのくらい通信速度が変わるのかを測定してみましたが、実際にかなり速くなりました!
wifi接続の Quest2 で VRChat を起動しましたが、ぜんぜん問題は無さそうです!
ちなみに光BBユニットの wifi接続を使った場合でも download 480 Mbps、upload 348 Mbps だったので、AX80 でだいぶ速度アップできたようです。
以下は PC上に構築した LibreSpeed に Quest2 のブラウザから接続して測定。3回測定した平均値としました。
Quest-PC間 | WR9500N (構成①) | AX80 (構成②) | |
---|---|---|---|
ping | 3.17 ms | 3.10 ms | |
jitter | 1.36 ms | 1.60 ms | |
download | 92.7 Mbps | 832 Mbps | |
upload | 69.6 Mbps | 720 Mbps |
ちなみにPCで LibreSpeed を動かすのに VMware Player を使ってます。この辺は少し大変だったので、別の記事で記載しようと思います。
ネットワーク構成
変更前の構成(構成①)
光BBユニットは無線LANルーターですがこの無線LANは使用せずに、その後段にもう1つ無線LANルーター(WR9500N)を配置して、こちらの無線LANを使用するという構成を考えました。
ただ普通に繋いでしまうと二重ルーターとなり、2つのネットワークができてしまうため、後段の無線LANルーター(WR9500N)はブリッジモードとしてました。
変更後の構成(構成②)
無線LANルーター(AX80)を購入する前に『光BBユニット無しにできないのか?』というのを調べてて、以下のページなどから『光BBユニットは基本的には無しにはできないが「DMZホスト機能」を使うことで必要最低限のこと以外はやらない状態にできる』とわかりました。
変更後の構成は、光BBユニットでDMZホスト機能を使って、後段の無線LANルーター(AX80)はルーターモードとしています。
接続変更の流れ
実は最初うまく行かず、いろいろ設定を変えたりしてなんとか上手く繋がったので、以下の流れで実施可能かは正直わからないですが、想定していた流れを記載しておきます。
- 構成①で desktop PC から光BBユニットにアクセスして、AX80のIPの固定割り当てとDMZ機能の設定を実施。
- iphone に TP-Link Tether アプリをインストール。
- AX80 はまだ光BBユニットに接続はせず、電源を入れて iphone の Tether アプリで AX80 に接続。
- iphone の Tether アプリから AX80 のインターネット側IP設定を実施。
- AX80 を光BBユニットに接続。
⇒ 光BBユニットに接続された desktop PC から AX80 に接続できることを確認。
⇒ iphone からインターネットに接続できることを確認。 - desktop PC でNASと自分(desktop PC)のIPアドレスを AX80 のローカルNW(192.168.0.xx)のIPアドレスに変更、desktop PC とNASのLANケーブルの接続先を光BBユニットからAX80 に変更。
⇒ desktop PC からNASに接続できることを確認。
⇒ desktop PC からインターネットに接続できることを確認。 - desktop PC から光BBユニットにアクセスして無線LAN機能をオフ。
他の無線LANルーターはわからないですが、TP-Link はスマホアプリで設定ができるのは便利ですね。スマホで全ての設定が簡単にできるので、PCが無い家庭にもオススメです。
設定内容
本当は接続変更の流れに従って設定した画面を載せようかと思ってましたが、設定ミスとかで上手くいかなかったので、とりあえず最終的に落ち着いた現状の設定だけ載せておきます。
光BBユニット
デフォルトではブラウザで以下にアクセスすると光BBユニットの設定ができます。
http://172.16.255.254/
user / user
今回、新たに設定したのは以下です。
- AX80 のIPの固定割り当て
- DMZ設定で AX80 のIPを設定
- 無線LANは AX80 を使うので光BBユニットの無線LANをオフ
ちなみに自分が最初に上手く行かなかったのは、AX80のIPの固定割り当てをしておらず、DMZ機能の設定だけをしても繋がら無いという感じだったと思います。
トップページから「ルータ機能の設定」
ここでは2カ所の設定を行います
「IPアドレス/DHCPサーバの設定」でAX80のIPの固定割り当てを設定
DMZ機能を有効にしてAX80のIPを設定
以下はやらなくても問題は無いので、一通り設定ができたら最後にやります。
トップページから「無線LANの設定」
「無線LAN機能停止設定」で「無効」を設定
TP-Link Archer AX80
AX80 は最初に iphone で設定した時のログを載せておきます。
スマホアプリで wifi 接続で設定するのは便利ですが、最初に TP-Link ID のアカウント作成が必要でした。
アプリをダウンロード
AX80の横のシールにあるパスワードでwifiで接続
アプリ起動、ユーザエクスペリエンスは情報をTP-Linkに送る途いう奴なので自分はチェックなし
ローカルネットワーク上の検索は必要なので許可
TP-Link IDを作ってログインが必要な模様
TP-Link IDの作成、自分はヤフーメールで作成
パスワードの制限が結構面倒
ニュースレターは不要なので下だけチェックして確認
メールが飛んだ模様
メール中のリンクをクリック
TP-Link ID がアクティベートされた
アプリに戻って「アクティベート済み&ログイン」でログイン
以下からはアプリにログインした後の設定です。
アプリがAX80を検知
初回アクセス時はパスワードを設定
インターネット側のポート指定
自分は固定IPとした
インターネット側のIPの設定
自分は5G/2.4Gを別で設定
wifiの名前とパスワードは忘れないよう本体シールのまま
通信が無い夜間に自動アップデートをしてくれる模様
設定完了
PCで設定する場合は以下でアクセス可能です。
また、スマホアプリで設定できないDHCPサーバ・NAT転送・IPv6等の詳細な設定は、同様にスマホから以下にアクセスして設定します。
http://192.168.0.1/
⇒ 設定したパスワード
TP-Link Archer AX80
我が家は古いマンションを中古で購入したため、インターネット環境としては光回線は運よく通ってましたが悲しいことにVDSL方式です。(最大で片方向100Mbps)
幸いなことに、もともと世帯数は少ないマンションなのですが、年寄り夫婦が多いためインターネットを使ってる世帯はかなり少なく、テレワーク中に通信速度で問題が出たことは無いです。(切れたり固まったりはときどきありますが。)
なので性能はそれほどいりませんが、無線LANは久しぶりの購入で最近の知識が無かったので、価格.comでいろいろ調べて要件を以下くらいで考えました。
- 利用台数:10台以下(有線は2、3台)
- 規格:Wi-Fi 6E まではいらないが Wi-Fi 6 は欲しい
- 速度:無線LAN(5GHz)の速度は速い方がいいので2402Mbps以上
- 見た目:アンテナは内蔵の方がいい
価格.com のレビューやコメントなどを見て、TP-Link Archer AX3000 にしようかと考えてました。
TP-Link は聞いたことありませんでしたが中国製でコスパが良いという印象。『TP-Link の上位機種だとどのくらい変わるのだろう?』と比較すると、たいして価格変わらないのに上位機種はだいぶ性能が良さそうです。
オーバースペックではありますが『将来、もしNuro光を引いたとすると2.5G回線が有効かも?』とか考えてAX80に決めました。
自分の場合、ワイモバイルでPayPayクレジット払いなのでヤフーショッピングで10%くらいポイントバックがありました!
※ 以下の価格は2023/10上旬頃の情報
構成②に変更してから丸2日経ちましたが通信は非常に安定しており、テレワークが固まることがまだ一度も無いです!ここまで安定すると思って無かったのでビックリです!
参考)インターネット通信速度
ちなみにインターネットの通信速度が変わったかと言うと、ほぼ変わり無しでした。。
以下は USEN のスピードテストのサイトで3回づつ測定した平均値です。
PC-インターネット間 | WR9500N (構成①) | AX80 (構成②) | |
---|---|---|---|
ping | 8.27 ms | 8.40 ms | |
jitter | 0.92 ms | 0.46 ms | |
download | 66.5 Mbps | 69.3 Mbps | |
upload | 54.0 Mbps | 55.3 Mbps |
さいごに
VDSL方式のようにインターネット回線が小さくても、PC間で通信が発生する場合、高性能なルータに変えることで少し改善するかもしれません。
コメント