少し前に中古の Oculus Quest 2(今は Meta Quest 2 )をゲットしました。
Feet Saber の動画を見て『これ、やってみたい!』と思ったのが購入のきっかけです。
とりあえず、今は Quest2 単体で Beat Saber で遊んでますが、将来的には PC で Feet Saber をやってみたいので、現在の自作マシンを VR Ready にしたいと思ってます。
VR Ready とは

Quest2 はPCが無くてもスタンドアロンで楽しめる機器ですが、PCに接続してPCの画面として使うこともできます。
PCで VR のゲームをやることを PCVR と呼ぶようですが、PCVR には VRヘッドセット が必要で、PCVR用のVRヘッドセットはいくつかありますが一番人気なのが Quest 2 です。
VRヘッドセットのメーカーから VR を快適に楽しむための PC の推奨スペックが公開されており、有名なのは Oculus Ready と VIVE Ready の2つがあります。
代表的な Oculus Rift S と VIVE Pro 2 の推奨スペックを並べてみると、ほぼ同じでした。
コンポーネント | Oculus Ready (Rift S) | VIVE Ready (Pro 2) |
---|---|---|
CPU | Intel Core i5-4590 / AMD Ryzen 5 1500 以上 | Intel Core i5-4590 / AMD Ryzen 5 1500 以上 |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce GTX 1060 / AMD Radeon RX 480 以上 | NVIDIA GeForce GTX 1060 / AMD Radeon RX 480 以上 |
メモリ | 8GB 以上 | 8GB 以上 |
OS | Windows 10以降 | Windows 10、Windows 11 |
USBポート | USB3.0ポート x1 | USB3.0ポート x1 |
ビデオ出力 | DisplayPort対応ビデオ出力 | DisplayPort 1.2以上 |
ゲーミングPCと比べるとかなり低めなので、市販のデスクトップPCを購入してる場合はクリアできてる人も多そうですね。
現在の自作マシン

約6年前、2016年10月頃に作って今でも現役バリバリの自作マシンは以下です。
中古パーツがメインですが、10万円以下で5、6年使えてて、コスパは結構良いですね。
部品 | 製品 | 購入価格 | 備考 |
---|---|---|---|
CPU | Intel Core i5-6500 | ¥18,620 | PC工房中古 |
CPU-FAN | リテールファン付き | - | CPU付属 |
GPU | オンボード(CPUの内臓GPU) | - | CPU内臓 |
マザーボード | ASRock Fatal1ty Z170 Gaming-ITX/ac | ¥18,000 | ヤフオク |
メモリ | TEAM DDR4 PC4-19200 16GB x2 | ¥12,980 | Amazon |
HDD | Samsung 870 EVO 500GB SSD | \ 6,990 | Amazon |
CD/DVD | IO-DATA DVRP-U8LW USB-DVD | \ 2,500 | ビックカメラ |
ケース | DELL Vostro 230 のケース | ¥1,600 | ハードオフ |
電源 | SeaSonic SS-300TFX | ¥3,000 | 中古パーツ |
マウス | Buffalo BSMBU100BK USBマウス | \ 800 | ビックカメラ |
キーボード | Buffalo BSKBU02BK USBキーボード | \ 2,000 | ビックカメラ |
ディスプレイ | Fujitsu VL-220ST | ¥20,000 | ヤフオク |
OS | Windows 7 Pro プロダクトキー (Win10Pro up済) | \ 500 | ヤフオク |
合計 | ¥86,990 |
上記のうち、CPU、マザー、メモリ以外は後で買い替えたもので、2016年10月当時に約5万円で作ったものがベースです。自作PCは既存の自作PCのパーツを流用することで安くグレードアップできるところがいいですね。
自分の現在の自作マシンを VR Ready にするために必要なもの
現在の自作マシンで VR Ready の推奨スペックを満たしてないものは、なんとグラフィックボードだけでした!
ただ、グラフィックボードを載せるには今のケースでは入らないのと、電源容量が足りないので、これらも購入が必要となります。
マザーボードやCPUも変えようかとも思いましたが、出費が一気に膨らむので、そこは次回にしようと思います。
グラフィックボードについて

VR Ready の推奨スペックで「GeForce GTX 1060 / Radeon RX 480 以上」とありますが、グラフィックボードにはいろいろなベンチマークがあるため、同じベンチマークでいろんなGPU(グラフィックボード)を比較している表が無いと見比べれないです。
以下のサイトがとてもわかりやすいのですが「Time Spy(DX12)」のベンチマークで、GeForce GTX 1060 6GB が 4,210、Radeon RX 480 が 4,139 なので、これ以上であれば良いと考えれば良さそうです。
これらのグラフィックボードは古くて価格.comには価格が出ませんが、じゃんぱらでGTX1060を検索すると中古で¥15,000前後くらいでしょうか。
ちなみに価格.comのグラフィックボード売れ筋ランキングを見ると、価格の幅が非常に大きく、一番安くて2万円台、高いものは20万円オーバーなんてのもあります。
平均とかより、やりたいこととお財布を見て、コスパが良いものを選ぶのが良いようです。
今のところはゲーマーがやるような3Dバリバリのゲームはやることは無さそうなので、2万円くらいの中古でコスパが良いものにしようと思います。
じゃんぱらで中古のグラフィックボードを¥18,000~¥22,000で検索して、出て来る機器をさきほどの性能比較表で見てみます。
ざっくり言うと GeForce GTX 1660 SUPER(6,122)前後あたりが中古で¥20,000くらいのようでした。
自分の場合はメルカリ、ラクマ、PayPayフリマ あたりで「GeForce」で検索して¥20,000前後の中古を眺めて、MSI GeForce GTX1660Ti GAMING X 6G を買うことにしました。
ちなみにMSIに同じ GTX1600Ti が4製品あり、比較してもスペックには差は無いんですが GAMING X が上位のシリーズのようでヒートシンクなどいいモノが使われてるようです。
- 中古のグラフィックボードは乗ってるGPUで価格がある程度決まってしまうため、上位機種の方がお得そうです。
- 中古でグラフィックボードを検索すると「マイニング」というキーワードが出てきます。「マイニング」は膨大な計算をすることで仮想通貨を採掘することで、「マイニング」に使ってたグラフィックボードは24時間酷使されているため中古では避けた方が無難なようです。
PCケースについて

おお、1位の「MACUBE 110」の白が安くて小さめで格好いい!
ところが、白だけ少し安いこともあり品切れで入荷未定のようです。残念。
できれば白が良かったのですが注文して1ヶ月来ないとかになると悲しいので、あきらめて¥5,900の黒を注文しました。
電源について

電源容量の目安はシステム最大消費電力の2倍くらいのようで、ドスパラに電源容量計算機がありました。
ざっくり設定してみると500W~600Wくらいのようなので、次回の構成変更も考えて念のため650Wとしました。
ちなみに電源の品質の目安として「80PLUS認証」というのがあり、グレードが高いと価格が高くなります。電源も新品だと高いグレードはかなり高くなりますが、中古だと高いグレードの方がお得になるので、中古でグレードが高いものを狙います。
他に電源では使えるケーブルの数とケーブルタイプが重要です。
ケーブルの数は650Wくらいであれば概ね差は無いかなという感じですが、ケーブルタイプは「プラグイン型」か「直結型」があり自作PCであれば「プラグイン型」の方が使いやすいです。
「プラグイン型」は「モジュラー式」と言うこともありますが必要なケーブルだけ差して使えるものなのでケース内がスッキリします。
「直結型」は全てのケーブルが電源に固定でつながってるため、使わないケーブルはケース内で宙ぶらりんになり、見た目が煩雑となります。
自分の場合はメルカリ、ラクマ、PayPayフリマ あたりで「プラグイン 電源」などで検索して、650W の 80PLUS GOLD の電源を6,500円くらいで購入しました。
マザーボード、CPU について

ちょっと調べたので、CPU についても記載しておきます。
価格が安くなるので以前は AMD の CPU を選んでましたが、前回作成した2016年、AMDのGPU内蔵CPUは発売されて間が無い A10-7890K(CPU Mark:3,465)で¥16,817、intelのGPU内蔵CPUで同一価格帯で Core i5-6500(CPU Mark:5,657)が中古で¥18,620 だったので、intel に乗り換えました。
Core i5-6500 のCPUソケットは Socket LGA1151 と呼ばれるもので、LGA1151 に対応した性能のいいCPUに差し替えるだけで性能を向上させることができます。
マザーボードのCPUサポート一覧で確認すると、Core i7-7700(CPU Mark:8,656)あたりが一番良いCPUのようですが、じゃんぱらで中古を検索すると¥21,800。(2022/9頃)
2万円も出して性能がたった1.5倍(5,657⇒8,656)ではアップする意味が無いですね。。
最近のCPUで同じ価格だとどのくらいかというと、価格.comで Core i5 を検索すると「Core i5 11400F BOX (Socket LGA1200)」が¥21,980円で CPU Mark:17,194 と Core i5-6500 の約3倍の性能になります。
ちなみに価格.comのCPU売れ筋ランキングでミドルスペック向けの上位は、Ryzen 5 5600X BOX (Socket AM4) が¥23,477 で CPU Mark:21,976、Core i5 12400F BOX (Socket LGA1700) が¥25,480 で CPU Mark:19,783。

今回はグラフィックボードで性能向上してしばらく延命して、次の機会に中古の Ryzen 5 5600X あたりでマザーボード、CPU、メモリを置き換えるのが良さそうです。
自作PCを作る時に、将来CPUだけ乗せ換えて性能向上できるものを考えがちですが、数年後には CPU の Socket 形状が変わり、結局マザーボードから変えないといけなくなるので、同じマザーボードでCPUだけ変えるのはコスパが悪くて実際にやることはあまりないと考えた方がいいです。
まとめ

まだ部品が届いては無いですが、今回はグラフィックボード、ケース、電源で合計3万円ちょいでGPUをグレードアップして、VR Ready 対応にすることにしました。
今回購入するパーツを流用することで、次回はマザーボード、CPU、メモリで4、5万円程度で大幅に性能向上ができそうです。
PCで何をやりたいかにもよりますが、バリバリの3Dゲームや動画編集などで無ければ、ひと昔前のスペックでも問題無く使えるので、中古パーツで自作PCを組んでみると安くていい構成のPCを作ることができます。
自作PCは少し前の高性能な中古パーツを利用してアップグレードすることで、一度に大金を払うことなくマシンをグレードアップしていくことができるし、いろいろ調べることでPCに詳しくなるし、何よりも構成を考えて悩むのが楽しいのでオススメです。
次回の記事「【自作PC】自作マシンの構成を変更!ケース・電源を乗せ換えて、グラボを増設!」に実際の作業のメモを書きました。
慣れるとあまり難しくは無いですが、注意するポイントなど書いておきます。
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