ブログの改装
先日ようやくブログを改装しました!
実は前からモバイルの表示速度が遅くてなんとかしたかったのですが、今回、改装したところかなり改善されました!
既存のブログはCocoonの一般的なトップ画面という感じ
コアサーバーv2はLiteSpeedなので特に対策してなくてもデスクトップは早いです
モバイルのパフォーマンスが悪い理由がわからず、今回、大幅に改装してみました
シンプルにしたくてサイト型風にしてみました
デスクトップのパフォーマンスは100まで上がりました!
課題だったモバイルも90台後半になりました!
結局、どの設定が重くなってる原因だったのかわかってないのですが、過去のブログのバックアップをサブドメインに残してるので調べてみて、今のブログがどういう設定にしたのかと合わせて、そのうち記事を書こうと思ってます。
ブログ改装の課題と対策
これまでは、ブログの表示を大幅に変えてみたい、他のテーマを試してみたい、など思っても、失敗した時に戻すことを考えると、バックアップしておいて、ダメな時はリストアして戻したりと結構大変なので手つかずでした。
ところが先日、コアサーバーv2で WordPress をサブドメインに簡単にコピー(クローン)できることに気付きました!
例えばこのブログ(約80記事)程度であれば1分もかからずコピーされて、自動でデータ内のドメイン名をサブドメイン名に置換してくれるので、コピーしたらすぐにサブドメインで同じブログが表示されてログインして編集できるという驚きの簡単さ!
メインのブログをサブドメインにコピーすれば、メインのブログは何も変更せずにサブドメイン側でやりたい放題変更を試せるし、変更しすぎてわけがわからなくなくなってもサブドメインを削除してもう一度コピーすれば復活できて楽々。
いろいろ変更を試して気に入ったらサブドメインとメインのブログの2つを横に並べて、設定を比較しながらメイン側に手動で反映すれば良いし、例えば Cocoon であれば、サブドメイン側で Cocoon の設定をバックアップしてメインブログ側でリストアすれば簡単に反映できます。
いくつかのパタンで比較したければサブドメインを複数作って並べて比較もできるし、不要になったサブドメインは簡単に削除できます。
ちなみに簡単に WordPress のコピー(クローン)ができるのはコアサーバーv2が採用しているアプリ管理ソフトの「Installatron」の機能なので、同じ「Installatron」を採用しているカラフルボックスも同じやる方でいけると思います。
ちなみに多少面倒ですが、コアサーバーv2やカラフルボックス以外の場合にメインブログをサブドメインにコピーするやり方も補足で記載しておきます。
個人的には、初めて WordPress でブログを作るのであれば、LiteSpeedとInstallatronを採用しててドメイン無料で格安のコアサーバーv2が最強だと考えてます。
環境
今回実施した環境は以下です。(2023/4/14)
ここは特に気にする情報があるわけでは無いですが、URLを調べたのでメモとして記載してます。
- レンタルサーバー:コアサーバーv2 CORE-X
- コントロールパネル:DirectAdmin v.1.646
- アプリ管理:Instrallatron IP 9.1.58-6
- ターミナルソフト:Tera Term Ver4.105 ※Installatronを使用する場合は不要
実施する内容
最初にサブドメインを作成して、メインブログの内容をサブドメインにコピーして、メインブログのクローンを作成します。
今回、自分が行ったメインブログとサブドメインは以下。
- メインブログ(コピー元):teqnobreaker.com(約80記事、ファイル 2GB、DB 60MB)
- サブドメイン(コピー先):test2.teqnobreaker.com
サブドメインにメインブログのクローンを作成
サブドメイン作成、SSL設定
まずはサブドメインを作成してSSL設定を行います。
手順についての詳細は以下のブログの「2. コアサーバーでのサブドメインの作成」をご参照ください。「3. WordPress のインストール」は不要です。
今回は「~/domains/test2.teqnobreaker.com/」のディレクトリ(ドキュメントルート)を作成して、サブドメイン作成し、SSLの設定を実施しました。
事前にドキュメントルートを作成しておき、「ウェブ」⇒「サブドメイン管理」で「サブドメインを追加」
「ドメイン」⇒「SSL証明書設定」で新しいサブドメインにチェックをして「保存」
なお、サブドメインにメインブログをコピーした後に、もう一度削除して再度コピーする場合、サブドメインとSSLの設定は残っているため、この項目は実施不要です。
メインブログをサブドメインへコピー
作業はコアサーバーのコントロールパネルで行います。
Value Domain にログインして、契約しているコアサーバーの「新コントロールパネル」をクリックしてダッシュボード(管理画面)から実施してください。
「ツール」⇒「アプリインストール」で「マイアプリ」内のメインブログにチェックして「クローン」
「クローン」のメニューが開き、ソース(コピー元)にメインブログの情報が表示されてます
行き先(コピー先)にサブドメインを記載、ディレクトリは無し、下に表示されるURLとディレクトリが正しいことを確認
他はそのままで一番下の「クローン」を実施
マイアプリの画面に戻り、クローンの状況が表示されます
1分も経たずに一番下にクローンされたWordPressアプリが追加されました
サブドメインにアクセスしてみるとメインブログのコピーが表示され、記事をクリックするとサブドメイン上の記事が表示されるようになりました
ブログをコピーした時の注意事項
違うドメインで同じサイトが存在すると重複サイトとして Google からの評価が下がるようなので、検索エンジンからインデックスされない設定を行いましょう。
また、プラグインの中にはブログの更新を広報するものもあるので、不要なプラグインは停止しておきましょう。自分は「All in One SEO」「Site Kit by Google」「WebSub」あたりは無効化するようにしてます。
WordPressの「設定」⇒「表示設定」で上記にチェックを入れて「変更を保存」
実際に公開するブログでは無いので、必要最低限にしてクローラーから見つけられないようにしておきます
ちなみに上記の設定をしても完全にはブロックできないそうで、完全に遮断したい場合は「Basic認証」を設定して、ブログへのアクセスにユーザ/パスワードの入力をさせるようにすれば良いようです。
ちなみに自分は面倒なので「Basic認証」までは実施してないです。
サブドメイン上のブログの削除
WordPressの削除については手順を書くほどでも無いのですが、削除の流れを書いておきます。
「マイアプリ」内で削除したい WordPressアプリにチェックを入れて「アンインストール」
選択した WordPressアプリの情報が表示されるので、問題なければ「アンインストール」
マイアプリの画面に戻り、アンインストールの状況が表示されますが、削除は10秒もかからない程度
実際にアクセスしてみると「403 Forbidden」で見れなくなってました
補足)「UpdraftPlus」でWordPressをコピーする場合
ブログの改装のテスト環境を作りたくて、最初は「UpdraftPlus」を使ってサブドメインにコピーしてました。
コピーはできるのですが、結構面倒なのと、Cocoon の設定は手動でバックアップ・リストアする必要がありました。
実は当初、以下のような手順の記事を書いてましたが、書いている途中で「Installatron」のクローン機能に気づいたので記載内容を変更しました。。笑
詳細は記載しないですが、コアサーバーv2やカラフルボックス以外の場合は以下の手順で実施することでサブドメインにコピーが可能です。
- メインブログのWordPressに「UpdraftPlus」プラグインをインストールしてバックアップ
- バックアップしたファイルのDBファイルでドメインをサブドメインに置換
- サブドメインを作成、SSL設定してWordPressをインストール
- サブドメインのWordPressに「UpdraftPlus」プラグインをインストールしてリストア
- メインブログ側でCocoonの設定をバックアップ、サブドメイン側にリストアとスキン設定
- インデックスされない設定と不要なプラグインの停止
なお、上記の参考記事では「2.バックアップしたファイルのDBファイルでドメインをサブドメインに置換」を Windows 端末でやるやり方が書かれてますが少し面倒そうです。
もし、レンタルサーバーに TeraTerm などでログインできるようであればもっと簡単にできます。
TeraTermでログインしてUpdraftPlusのドメインを置換する場合
同じレンタルサーバー上でサブドメインを作るという作業だったので、簡単に行うために自分は TeraTerm でレンタルサーバーにログインして作業を行いました。
ここでは TeraTerm や Linux のコマンドを使ったことがある人向けに、作業手順のコマンドイメージに絞って記載しておきます。
なお、複数ファイルがありますが、ドメインを置換するのはdbファイルのみです。
実際に置換しているコマンドは perl の1行のみ(ワンライナー)です。
・メインブログで「UpdraftPlus」でバックアップを行うと以下のバックアップファイルが作成される
なお uploads などファイルが多いと通番を付けて複数ファイルに分割される
メインブログのドキュメントルート/wp-content/updraft/
backup_YYYY-MM-DD-HHMM_ブログ名_ID-plugins.zip
backup_YYYY-MM-DD-HHMM_ブログ名_ID-themes.zip
backup_YYYY-MM-DD-HHMM_ブログ名_ID-uploads.zip
backup_YYYY-MM-DD-HHMM_ブログ名_ID-others.zip
backup_YYYY-MM-DD-HHMM_ブログ名_ID-db.gz
・適当に作業用フォルダを作成して日付指定でコピー
$ mkdir temp
$ cd temp
$ cp -p /home/cuz/domains/teqnobreaker.com/private_html/wp-content/updraft/backup_2023-03-29-0314_cuz_note_098db17eaf92-* .
・dbファイルだけ解凍
$ gunzip backup_2023-03-29-0314_cuz_note_098db17eaf92-db.gz
$ ls -l
-rw-r--r-- 1 cuz cuz 40848345 Mar 29 03:15 backup_2023-03-29-0314_cuz_note_098db17eaf92-db
-rw-r--r-- 1 cuz cuz 1746151 Mar 29 03:15 backup_2023-03-29-0314_cuz_note_098db17eaf92-others.zip
-rw-r--r-- 1 cuz cuz 22386765 Mar 29 03:14 backup_2023-03-29-0314_cuz_note_098db17eaf92-plugins.zip
:
・dbファイルに「teqnobreaker.com」の文字が何行あるか確認
$ grep "teqnobreaker.com" backup_2023-03-29-0314_cuz_note_098db17eaf92-db | wc
2857 823013 34712850
・perlのワンライナーでバックアップ付きで置換
$ perl -pi.bk -e 's/teqnobreaker.com/test.teqnobreaker.com/g' backup_2023-03-29-0314_cuz_note_098db17eaf92-db
・バックアップファイルと差分を見て正しく置換されてるか確認
$ diff -w -C 0 backup_2023-03-29-0314_cuz_note_098db17eaf92-db.bk backup_2023-03-29-0314_cuz_note_098db17eaf92-db | head -14
*** backup_2023-03-29-0314_cuz_note_098db17eaf92-db.bk Wed Mar 29 03:15:07 2023
--- backup_2023-03-29-0314_cuz_note_098db17eaf92-db Wed Mar 29 03:58:20 2023
***************
*** 4,7 ****
! # Backup of: https://teqnobreaker.com
! # Home URL: https://teqnobreaker.com
! # Content URL: https://teqnobreaker.com/wp-content
! # Uploads URL: https://teqnobreaker.com/wp-content/uploads
--- 4,7 ----
! # Backup of: https://test.teqnobreaker.com
! # Home URL: https://test.teqnobreaker.com
! # Content URL: https://test.teqnobreaker.com/wp-content
! # Uploads URL: https://test.teqnobreaker.com/wp-content/uploads
***************
・「test.teqnobreaker.com」の文字がある行数が置換前に確認した行数と同じか確認
$ grep "test.teqnobreaker.com" backup_2023-03-29-0314_cuz_note_098db17eaf92-db | wc
2857 823013 34809565
・dbファイルを gzip で圧縮
$ gzip backup_2023-03-29-0314_cuz_note_098db17eaf92-db
$ ls -l
-rw-r--r-- 1 cuz cuz 40848345 Mar 29 03:15 backup_2023-03-29-0314_cuz_note_098db17eaf92-db.bk
-rw-r--r-- 1 cuz cuz 6420246 Mar 29 03:58 backup_2023-03-29-0314_cuz_note_098db17eaf92-db.gz
-rw-r--r-- 1 cuz cuz 1746151 Mar 29 03:15 backup_2023-03-29-0314_cuz_note_098db17eaf92-others.zip
-rw-r--r-- 1 cuz cuz 22386765 Mar 29 03:14 backup_2023-03-29-0314_cuz_note_098db17eaf92-plugins.zip
:
TeraTermでサブドメインのUpdraftPlusへリストア
上記の手順で UpdraftPlus のバックアップファイルでドメインを置換したファイルは ~/temp 配下にあります。
「4. サブドメインのWordPressに「UpdraftPlus」プラグインをインストールしてリストア」でバックアップファイルをアップロードするのは TeraTerm でサブドメイン配下にコピーで行います。
・サブドメインの「UpdraftPlus」ディレクトリへ移動
$ cd ~/domains/test2.teqnobreaker.com/wp-content/updraft/
・temp配下のファイルをコピー、ついでに不要なbkファイルを削除
$ cp -p ~/temp/backup_2023-03-29-0314_cuz_note_098db17eaf92-* .
$ rm backup_2023-03-29-0314_cuz_note_098db17eaf92-db.bk
ただ、コピーしただけでは「UpdraftPlus」が気付かないので、GUIで再スキャンします。
「設定」⇒「UpdraftPlusバックアップ」で「再スキャン」
既存のバックアップに表示されるので「復元」でリストア実施
TeraTerm について
TeraTerm は Linux を触ったことがある人は知らない人はいないくらい有名なフリーのターミナルソフトなので、インストール方法や使い方は省略します。
レンタルサーバー ≒「自分専用の Linux サーバがインターネット上にある」ということなので、レンタルサーバーを借りてるのであればブログだけではもったいないです!
TeraTerm でログインして Linux で遊んでみるのはとてもオススメです。
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