以前の記事で記載してますが、本ブログのレンタルサーバーはコアサーバーのCORE-Aを使ってました。
1年間使ってみて特に問題は無く、安いし使いやすいし、ディスク容量もまだ充分あります。
ブログは趣味のレベルのままで収益は目指せて無いので、CORE-Aの契約が切れた時に他のレンタルサーバーに引っ越すのは考えませんでしたが、コアサーバーのV2プランが気になったので比較検討した結果、CORE-X に引っ越すことにしました。
比較検討した結果、なぜ コアサーバーv2 に決めたのかについてメモっておこうと思います。
WordPress の引っ越しは思ったより簡単だったので自分のやった手順も書こうと思いましたが、長くなってしまったので 次の記事(【コアサーバー】CORE-A ⇒ CORE-X WordPress の引っ越しは UpdraftPlus だと簡単!) で記載しています。
コアサーバー CORE-A、CORE-X、エックスサーバー比較
なぜコアサーバーがオススメなのか
WordPress のブログを始めようとするとレンタルサーバーが必要となります。
レンタルサーバーの比較を検索すると、だいたいエックスサーバーを進めてる記事が多いですね。
エックスサーバーは高速でサポートがしっかりしているイメージで、WordPress簡単インストール、無料SSL、自動バックアップなどの特徴があります。
ただ、エックスサーバーは安いスタンダードコースの場合でも12ヶ月契約で1,100円/月と、ブログ初心者には少し高い印象です。
コアサーバーでエックスサーバーのスタンダードと同レベルはCORE-Yになりますが、CORE-Yは12ヶ月契約で858円/月と少し安いですし、ブログを始める最初からCORE-Yほどの性能はいらないので、その下のCORE-Xは12ヶ月契約で525円/月とかなりお安いですね。
それではエックスサーバーとコアサーバーでできることの違いは何でしょうか。
コアサーバーもWordPress簡単インストール、無料SSL、自動バックアップなどもあり、チャットサポートなどもあります。
おそらく機能的には大きな差は無く、あるのは通信性能、具体的にはブログへアクセスした時の表示速度なのかなと思います。
ただ、コアサーバーは表示速度が遅いかというと、実はそういうわけでは無いのです!
ブログの人気が出て同時アクセス数が増えてくると影響があるかもしれないというレベルなので、ブログで収益がかなり出てるくらいの人しか影響は無いと考えて良さそうです。
また、コアサーバーv2であれば、後に記載してますがウェブサーバーが LiteSpeed なので、サーバー性能よりも速度性能が出やすいというのも良いですね。
つまり、ブログが人気でるかわからないウチは安いコアサーバーを使っておき、ブログが人気でてきて収益が上がり表示速度が遅く感じたらエックスサーバーなどに引っ越せばいいのでは?と気付きますね。答えは「Yes」です。
それでも、大半の人が安いレンタルサーバーを選ばない理由はブログの引っ越しができることを知らなかったり、引っ越しの仕方がわからない、引っ越すのが大変そうだからだと思います。
自分が実際にやってみたところ、ドメインを変更しないのであれば、ブログの引っ越しは結構簡単でしたので、最初に始めるのであればコアサーバーをオススメします。
また、現在エックスサーバーなどを使ってブログしてるけど収益化できておらず、レンタルサーバーを見直したいという場合、コアサーバーは30日間の無料お試しがあるので、お試しで引っ越してみて上手くいかない場合は別の手を考えるのも良いのでは無いかと思います。
スペック比較
コアサーバーのv1、v2とエックスサーバーのスペックを比較してみてみました。
コアサーバーv1 | コアサーバーv2 | コアサーバーv2 | Xserver | ||
---|---|---|---|---|---|
プラン | CORE-A | CORE-X | CORE-Y | スタンダード | |
ディスク種別 | SSD | NVMe SSD | NVMe SSD | NVMe SSD | |
ディスク容量 | 400GB | 300GB | 500GB | 300GB | |
ファイル上限数 | 1,200,000 | 1,000,000 | 2,000,000 | - | |
転送量目安(月) | 無制限 | 10TB | 20TB | 無制限 | |
メモリ割当 | - | 6GB | 9GB | 8GB | |
CPU割当 | 250% | 300% | 600% | 6コア | |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | |
メールアドレス | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | |
OS | ubuntu 5.4.0 | Redhat 8.4.1 | Redhat 8.4.1 | CentOS 7 | |
cron | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
ウェブサーバー | Apache | LiteSpeed | LiteSpeed | Nginx+Apache | |
PHP | Fast CGI 8/7/5 | LiteSpeed 8/7/5 | LiteSpeed 8/7/5 | Fast CGI 8/7/5 | |
perl | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
Ruby | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
Python 2/3 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
C/C++ | 〇 | - | - | - | |
MySQL | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | |
PostgreSQL | 無制限 | - | - | - | |
SQLite 2/3 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
無料SSL | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
WAF | - | 〇 | 〇 | 〇 | |
IPS/IDS | - | 〇 | 〇 | - | |
WordPress | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 | |
電話サポート | - | - | - | 〇 | |
メールサポート | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
チャットサポート | 〇 | 〇 | 〇 | - | |
自動バックアップ | オプション(7世代) | 3世代 | 15世代 | 14世代 |
自分がコアサーバーv2を選んだ理由は以下の点ですが、以降でそれぞれ補足説明しておきます。
- ウェブサーバーが LiteSpeed
- OS が Redhat
- セキュリティでWAF、IPSがある
- チャットサポートがある
- 自動バックアップがある
- ドメイン契約が永久無料
ウェブサーバーが LiteSpeed
レンタルサーバーでは WordPress を簡単にインストールして使えるので、ウェブサーバーの設定などすることも無く、ウェブサーバーに何を使ってるかを気にすることは無いです。
使ってるウェブサーバーで何が違うのかというとスピード(負荷)ですね。
負荷が軽いと大量にアクセスが来てもスピードが落ちにくいです。
以下は LiteSpeed のベンチマークの結果ですが、イメージ的には、LiteSpeed > Nginx > Apache となりますね。特に WordPress は Nginx よりも LiteSpeed はだいぶ早いようです。
上記は同じ機器で、WordPress のリクエストを1秒間に何回処理できるかを測定したもののようですが、Nginx を LiteSpeed に変えると WordPress は約12倍の処理ができるようになるという結果のようです。LiteSpeed はキャッシュ機能が優秀なので同じリクエストは処理せずキャッシュから応答するので爆速なんでしょう。
実際は通信制限などがあるので10倍とかにはならないでしょうが、数倍は早くなると思われますし、CPU使用率の低下も期待できるので、WordPress を使うのであれば、レンタルサーバーは LiteSpeed が使えるところが良いですね。
OS が Redhat
個人がレンタルサーバーで WordPress をやろうと思うと、OS は CentOS や ubuntu などの Linux 系のフリーのOSが一般的ですが、なんとコアサーバー v2 は Redhat を使ってるようです。
Redhat は有償サポートがある企業向けの Linux で、世の中の企業のサイトはほとんどが Redhat か Windowsサーバーのどちらか。
Redhat のフリー版が CentOS なので自分で Linux サーバーを作る時は CentOS だが、信頼性が高い Redhat が使えるのは嬉しいです。
セキュリティで WAF、IPS がある
セキュリティの観点で、これまでのレンタルサーバーではSSLが一般的ですがSSLは通信の傍受や改ざんを防ぐのでブログにアクセスしてくるクライアント側を保護するものになります。
もし、WordPress やウェブサーバーに脆弱性が見つかった場合、脆弱性の修正が出て自分のレンタルサーバーに適用しないと、脆弱性を利用して改ざんをされる可能性があります。
具体的には、ブログの見た目は何も変わらないけどアクセスするとマルウェアが勝手にダウンロードされるようになったりします。
そのまま放置すると、自分のブログが危険サイトとして登録されアクセスできない措置が取られたりします。
ブログやウェブサーバーの脆弱性を保護してくれるのがWAFやIPSとなります。
もちろん万能では無いのでWAFやIPSがあっても完全では無いですが、安全性はだいぶ高くなります。
チャットサポートがある
格安レンタルサーバーではサポートはメールのみが一般的で価格が上がると電話サポートがありますが、電話はつながらないイメージがあるし、知識が無いと会話が難しかったり、長時間電話することになるので電話代が凄いことになりそう。
自分はサポートは使ったことは無いですが、チャットサポートが使いやすいかなと思います。
自動バックアップがある
WordPress にはバックアップを取れるプラグインがあるので、自分で設定すればバックアップは可能ですが、以下の課題があると考えてます。
1.バックアップの容量はレンタルサーバのディスク容量に含まれる。
例えばディスク容量が10GBでブログで5GB以上使うとバックアップできない。
2.WordPress の管理以外はバックアップされない。
自分で html や cgi を書いて WordPress で利用しててもバックアップされない。
3.バックアッププラグインの使い方などを理解しないといけない。
難しくないかもしれないが面倒。
レンタルサーバーの自動バックアップサービスは何も設定して無くても自動でバックアップされてるし容量も気にしなくて良いのがいいですね。
毎晩バックアップされてるので問題があった時はxxのに戻すよう依頼すると復活してもらえます。
CORE-X は3世代しか無いので、問題に気付いても3日前までしか戻せないのは注意ですね。
ドメイン契約が永久無料
コアサーバーv2のページではわかりづらいのですが、コアサーバーv2 であればドメイン契約が無料となっています。他から移動してきた場合も、ドメイン契約を移せば引き続きで更新料が無料となります。
レンタルサーバー契約とドメイン契約が別なのは面倒だし、ドメイン契約が無料になるのは結構大きいですね。
価格比較
できるだけ条件を合わせたかったので、初期費用、ドメインあり、バックアップありで12ヶ月と36ヶ月で価格を比較してみました。
CORE-X が安いですが、特に36ヶ月の場合は436円/月でかなり安いですね。
2年分の価格で3年使えるという感じなので、今回は CORE-X を36ヶ月で契約することにしました。
コアサーバー v1 | コアサーバー v2 | コアサーバー v2 | Xserver | ||
---|---|---|---|---|---|
プラン | CORE-A | CORE-X | CORE-Y | スタンダード | |
初期費用 | 無料 | 1,650 | 1,650 | 3,300 | |
ドメイン(.com) | 1,510/年 | 無料 | 無料 | 無料 | |
バックアップオプション | 150/月 | 無料 | 無料 | 無料 | |
12ヶ月契約 | 5,280 | 6,336 | 10,296 | 13,200 | |
12ヶ月総額 | 8,590 | 7,986 | 11,946 | 16,500 | |
12ヶ月月額 | 716 | 666 | 996 | 1,375 | |
36ヶ月契約 | 15,840 | 14,040 | 24,840 | 35,640 | |
36ヶ月総額 | 25,770 | 15,690 | 26,490 | 38,940 | |
36ヶ月月額 | 716 | 436 | 736 | 1,082 |
コアサーバーv2 は簡単インストールできるウェブアプリの数が凄い
ちなみに CORE-X を契約してわかったのですが、コアサーバーv2 では WordPress のように選択するだけで簡単インストールできるツールが異常に増えてました。
CORE-A の時は WordPress、Movable Type、Xoops の3つで、おそらく他のレンタルサーバーも大差は無いんじゃないかと思いますが、コアサーバーv2 では以下のように約130個(2022.3時点)のアプリが簡単にインストールできるようになってました。(リンクが怪しいものは削除してます)
通常は WordPress しか使わないと思いますが、WordPressじゃないブログやCMSを使うこともできますし、グループウェアやプロジェクト管理やファイルサーバなどは仕事で使えるし、ネットショップをやるのであれば eコマースなど、使えるものは多いに越したことはありません。
もし、ブログのアクセス数が増えて他のレンタルサーバーに引っ越す場合でも、これだけアプリがあれば残ったサーバーは有効活用できそうなので、CORE-X を36ヶ月契約することにしました。
ただ、なぜか Movable Type は無いようなので、どうしても Movable Type を使いたい時は自分でインストールが必要そうですね。
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