日本では普段から踊る文化は無いので自分もそうですが人前で踊るのはやはり恥ずかしいですよね。
K-POPやTikTokなどで若い世代ではダンスをする人が増えてる感がありますが、日本のダンスのイメージは振り付けを習って踊るもので、ダンスの上級者になると振り付けが無くても踊れるようになるという印象があります。
もちろん間違いでは無いですが、それは人に魅せるためのダンスの方で、それとは別に自分が楽しむために踊るダンスもあります。
自分が出会ったダンスは上手い下手は関係なく誰でも自由に踊れて本当に楽しいものです!
みんなにも自由に踊るダンスの楽しさを伝えたくて、適当に30分間踊ったYouTube動画を付けときました。笑
日本でのダンスのイメージ

自分もずっとそうで今でもそうですが、日本では人前で踊るという習慣が無いので人前で踊るのは恥ずかしいという感覚があります。
ほとんどの日本人にとってダンスは見るものです。
歌手の振り付けやバックダンサー、あとはダンサーの動画だったり、YouTubeやTicTokの「踊ってみた!」などを見るくらい。
普通の日本人だと踊るのは盆踊りくらいで、TVや動画で上手いダンスを見てるだけに上手く踊れないと人前では踊れないと思ってしまいます。
「ダンス好き」という日本人でもダンスは振り付けありきなところが多いですよね。
カラオケで歌手の振り付けを真似したり、ダンス教室やスポーツジムのダンスレッスンで教えてもらうとか、TikTok でみんながやってるダンスの動画をアップするとかでしょうか。
外人のように気持ちいい音楽が流れるとついつい踊っちゃうような「ダンス好き」の人は日本ではかなり少ないと思います。(あ、もしかすると沖縄とかは違うのかな?)
普段から踊る文化がある外人を見るとわかりますがダンスはみんなで踊って楽しむものですよね。
誰から習ったわけでもないし、振り付けなんか無いけど、気持ちいい音楽が流れれば体が勝手に踊り出す。日本もそんな風になれると楽しいのに。
ダンスへの目覚め

自分は音楽は中学くらいから洋楽を聞き出してテクノ系とか好きでしたが、パソコン少年でインドア派だったので、よもや自分がダンスが好きだなんて思ったことはありませんでした。
会社に入ってダイエットのためにスポーツジムに何度か通ったことはあり、当時はエアロビとかですがスタジオプログラムは楽しかったのでたまにやったりはしてましたが、振りを覚えるのが苦手なのでどっちかというと下手な方でした。
WIRE09
そんな自分がダンスに目覚めたのは30代後半に初めて行った音楽イベント、電気グルーヴの石野卓球(Takkyu)の伝説のイベントWIREです。
残念ながらだいぶ前にWIREは無くなりましたが、毎年、横浜アリーナでTakkyuが主催していた日本で一番大きなテクノイベントでした。
初めてWIREに行ったのは2009年のWIRE09です。
もともと電気グルーヴは好きだったのでWIREは聞いたことはあったけど、DJって何?ってレベルで、一緒に行くような人もいないので行こうと思ったこともありませんでした。
ある時、今の嫁さんのカンナちゃんがWIREに誘ってくれたのがきっかけで初めて参戦しました。
今でもWIRE09は人生の中で一番楽しかった音楽イベントです。
それまではコンサートに何回か行ったくらいで、音楽フェスやクラブには行ったことが無かったので、横浜アリーナに入ると衝撃を受けました!
なんとステージのあるフロアだけで無く、横浜アリーナの中が全体的に異常なほどにハッピーな状態になってて、廊下などでも音楽さえ聞こえれば踊りだす人がいっぱい!
テクノイベント

ちなみにテクノイベントを簡単に言うとDJが重低音の四つ打ちテクノの音楽を流して皆が気持ちよく踊るという感じです。
音楽は歌の無いインストルメンタルが基本で、テクノのDJは音楽を途切れないようにエフェクトなどを使って気持ちよくつないでいきます。
知ってる曲がほとんど無いのもあり、曲と曲のつなぎ目はほとんどわかりません。
特にテクノDJではDJが変わる時も曲をつなぐことが多いので数時間音楽が流れ続けるのが普通です。
音楽フェスは本物のアーティストの生歌を聴いて、同じファンが集まって盛り上がるのが醍醐味ですよね。
好きな曲が流れたり、初めての曲が聴けたり、違うアレンジが良かったりと曲や歌詞が重要。
あと本物のアーティストの一挙手一投足を見ようとできるだけ前で満員電車のような状態になるので、飛び跳ねるくらいしかできないです。それはそれで楽しいんだけど、踊るというより暴れるに近い。
よくアーティストが「お前らもっと踊れー!」とか言いますが、正直、暴れるとか跳ねるしかできない。笑
もちろんテクノイベントでも曲は重要だけど知ってる曲なんてたまにしか流れません。
このDJがかける曲が好き!とか、このDJ踊れる!とかで、あの曲が好きとかでは無いんですよね。
あと、Takkyuとか海外の有名なDJとか近くで見たい時は前に行くこともありますが、前の方だと踊れる程のスペースが無いので、しばらくすると音が気持ちいいスピーカー前や踊りやすい後方の広いところに移動して踊ることの方が多いです。
さらにはお目当てのDJが2、3時間やるとすると、2、3時間ずっとそこにいることも無いんです。
踊り疲れたら休憩したり別のフロアに行ったり、また戻ったりと自由。
人が流動してるので後から入っても(人目を気にせず)頑張れば先頭まで行くこともできます。
人が多すぎない音楽フェスだと同じような感じですよね。
ダンスの目覚め

WIREは室内でオールナイトでやるので、クラブと同じでフロア内は全体的に暗いです。
暗い中でみんなが踊ってて、踊りの上手い下手もわからないので、踊ったことが無い自分でも人目を気にせずなんとなくユラユラと踊れました。
ただ、誰に見られてるわけじゃないんですが、どう踊っていいか良くわからないのでぎこちない動きで恥ずかしさはありました。
そんな中、近くで凄く激しく踊ってる男性を見つけました。
若い男性ですがデブでブサイクでイケて無かった(失礼)ですが、汗だくになって狂ったように踊っていました。
うわー凄いなぁとつい見てしまう。踊りが上手いとかでは無いけど、周りの目を気にせず一心不乱に踊る姿に衝撃を受けたのを覚えてます。
『凄く気持ちよさそう。あぁ、なんか格好いいなぁ。』
見てると自分もあんな風になりたい!と思い、恥ずかしさを捨てるため人目を気にしないよう眼をつぶって音楽だけに集中して踊ってみました。
するとそれまで気付かなかった細かい音が聞こえるようになってきます。
ドンドンドンという大きな音だけでは無く、小さく聞こえるツッチャッツッチャッツッチャッって音だったり、同じ部分がループしてると思ったらジワジワと違う音が入ってきたり、何回かに一度だけたまに入る音があったり。
眼をつぶってそんな細かい音を探しながら、ドンドンドンや細かい音に合わせて体を動かしてみると自分が楽器になったかのようなトランス状態のような感覚になりだんだん気持ち良くなってきました。
『あぁ、踊るのって気持ちいいなぁ。
自分がダンス好きだったなんて、初めて気づいたなぁ。』
キラーボール

ちなみにTakkyuのDJの時に良く思うことがあって、普通のDJのように客が気持ちよくなれる曲をかけるというよりTakkyuは自分が気持ちよくなるための曲を流してる感じが多いんです。
そんな時はよく嫁さんと「あっはっは!今日もTakkyuまたオ〇ニーしてるよ!笑」って。
Takkyuがオ〇ニーしてる姿を見ながらTakkyuファンもオ〇ニーしてるという、まさに大オ〇ニー大会。笑
『人目を気にせず知らない人と一緒に自由に踊るの楽しいな。
なんか仕事や社会で人目を気にしながら生きてるのってバカらしいな。笑』
「たった今わかったんだ キラーボールが回る最中に 踊ることをやめなければ 誰も傷付かないんだって」
ほんとそれだなぁ。
クラブ事情

WIREでダンスに目覚めてからは踊りに行きたくてしょうがなくなりました。笑
カンナちゃんにまたイベント無いか聞くと「踊りたければクラブでいつでも踊れるよ!」と。
ということで、アラフォーで初のクラブデビューをしました。笑
海外では大人になってもお酒を飲むのにクラブに行く文化があるのでクラブはわりと多いですが、日本ではクラブに行くのは若者だけで人口が少ないので大都市とかにしかないですね。
渋谷には多かったですがコロナ禍で真っ先に営業を止められたため、多くの老舗のクラブが潰れてしまったことはニュースでも流れてました。
ちなみにクラバー(クラブに行く人)はクラブのことを箱(ハコ)と呼ぶことが多くて、収容人数が多いクラブのことを大箱とか言います。
箱によってかける音楽のジャンルがだいたい決まってて自分のイメージでは大きく2つ。
#完全に自分の偏ったイメージなのでこれが正しいとは思わないように。笑
・ヒップホップ、R&B、レゲエ、POP、EDM、などのナンパ系の箱
・テクノ、ハウス、サイケ、Drum'n'bass、などの踊る箱
男性と女性で入場料が違うところはナンパ箱と思って良いと思います。
ちなみに行ったことは無いですが最近ではアニソンをメインでかけるDJイベントが秋葉原で増えてきてるようで、上の2つとはまた違うカテゴリーな気がします。笑
テクノ系の箱で自分が良く行ってたのは以下あたりです。
コロナでストリーミングなどもやってるようですがかなり大変そうです。
ageHa
日本で一番大きな箱、大きな4つのフロアがあって退屈しないし、広々踊れる。
新木場と場所が遠いので車で行くか渋谷とかからの送迎バスかで行くのが大変。
★残念ながらageHaは2022年1月に幕を閉じました。時代の変化を感じる出来事でした。
Sound museum VISION
渋谷の道玄坂にあり、4つのフロアがある大箱。
いいテクノイベントが多いが、場所がら飲んだ後の若者が流れてくるので客層が悪いことが多い。
初めてクラブに行くならvisionでいいイベントの時に行くのがおすすめ。

Contact Tokyo
同じく渋谷の道玄坂にあるが場所がわかりづらいので客層は良く、外人が多い印象。
3つのフロアで他の大箱に比べるとやや小さめ。

WOMB
昔、Takkyuがシュテルネというイベントを毎月やってたので結構通ってた。
道玄坂の上の方でちょっとわかりづらい。
隠れ家的な入り口でおしゃれだが、ナンパなイベントが多く行かなくなった。
周りのマンションからの苦情が多いせいで音が小さめなのが残念。

DJ'S BAR CAVE
高円寺のかなり小箱、一応、2部屋になってる。
サイケのイベントをやってるところがここくらいなので、サイケに行きたい時はここ。
場所がら大学生が多いが、サイケに来る客は皆もくもくと踊ってて良い。
コロナで営業的に厳しくてクラウドファンディングをやってたので参加したが頂いた入場券はいつ使えるだろうか。。ここは小さいけど無くしてはならない箱。

自由に踊るダンスの楽しさを伝えたい
人に魅せるために振り付けを覚えて格好よく踊るのだけがダンスでは無く、人目を気にせず自由に踊って自分が気持ちいいのダンスをもっと知って欲しいと思ってます。
自分が昔ダンスの楽しさを知らなかったのがアラフォーでダンスに目覚めたように、本当はダンス好きだけど知らないまま人生を終える人もいるんだろうなと思います。
自分の場合はダンスの楽しさを知ったことで人生を楽しむ幅が広がったので、自分が気持ちよくなるために自由に踊るダンスの楽しさを伝えたいなぁと思ってます。
今でも自分の目標はWIRE09の時に狂ったように踊ってたデブの男性です。笑
自分が踊ってる姿を見て誰かがダンスに目覚めたらいいなぁと思ってます。
ダンスは上手くなくても気持ちよさそうに踊ってる動画があれば『なんか気持ちよさそうだな』と真似して踊る人も増えないかなと、前に一度、YouTube にダンス動画を上げてみました。
音楽は著作権の問題があるので結局一本あげただけですが、この頃はクラブにあまり行って無い頃で体重は80kgくらいだったと思います。
ちなみにクラブでもここまで踊ってるガチ勢は実はそれほどはいません。笑
クラブでも異性の目を気にしてる人が多いとか踊り方がわからないとか恥ずかしいとか汗かきたくないとかで踊って無い人もわりと多いです。
でもガッツリ踊りに来てる人たちも一定数はいて自分の世界に入って踊ってる人もいれば、友達や知らない人と一緒に踊ってる人もいます。
あとはクラブイベントに有名アーティストがゲストで来たりすると、クラブに来たことが無いファンが詰めかけて来るので、大半が踊らない人になる時もあります。
クラブで踊らない人が多い時はよけい血が騒ぐので、いい曲が流れた時はヤバのやってるじゃないか?というくらいガチで踊って布教(?)します。アルコールすら飲んで無いことも多いですが。笑
ただ今でも人に見られるのは恥ずかしいので、スイッチを入れるためにクラブの中でも踊る時はサングラスをかけてたりしてたりします。笑
最近クラブに行けてないので、定期的にどっかで踊っただけの動画をアップしたいなぁと思ってはいたんですが著作権がネックなんですよね。
著作権フリーで踊れる30分以上の四つ打ちテクノ系のミックスがあれば教えてください!笑
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