インターネットが無い時代に育ったので自分にとって人生の教科書は漫画です。
自分の経験などを絡めて思い入れがある漫画を紹介したいと思います。
漫画は自分にとっては人生の教科書
大学の頃にパソコン通信が少し流行りましたが、まだMS-DOSなどの時代でWindowsすら無かったです。会社に入って数年後にWindowsが出てきましたが、インターネットが一般的に使われるようになったのはもう少し先という感じです。
自分は大人になるまでインターネットは無かったので、情報元は知人から話を聞くか、TVやラジオ、本、漫画という感じでした。
実際に自分で経験できることや知人から見聞きすることでは量が少ないので、人格形成においてはTV、ラジオ、本、漫画などからの情報で擬似体験をすることで心が育っていくと思います。
小学校から大学くらいまでの中で何を見てきたかがわかると、どういう人かとか、自分に近い人間かどうかとか少しわかるんじゃないかと思います。
自分の学生の頃はTVドラマや小説はほとんど見ておらず、漫画、アニメが大半だったので、もっぱら人生の教科書は漫画でした。
特に学生時代に読んだ漫画で思い入れがあるものは人生に影響を与えられたものだと思うので、思い出せたものを記録しておこうと思います。
ざっくり年代毎の自分と漫画の付き合いは以下のような感じでした。
- 小学校の頃はアニメがメインで漫画はコロコロコミックをたまに買ったりしてた
- 中学校になると漫画を読む量は増えたが、買うお金がもったいないので週刊漫画誌を買うことは無く、帰宅中にコンビニで漫画を立ち読みするようになった
- 高校になっても漫画を読むスタイルは大きく変わらず、好きな漫画は単行本を買うようになり、大学では古本を読むようになった
- 社会人になりインターネットで情報が入るようになると過去の良作を読むようになった
子供の頃に少年ジャンプでキン肉マンを連載してたので友達はみんな読んでましたが、ジャンプ等の少年向け漫画週刊誌は分厚くて立ち読みに向かないので、もう少し高い年齢層向けの丸とじのヤンマガ、ヤンサン、ヤンジャン、スピリッツで読みたいものだけをコンビニで立ち読みしてました。
自分の場合、子供の頃に少年ジャンプを通って無いのが同年代の人と大きく違うところだと思うので、自分がみんなと少し違うと感じるのは、この時にみんなと違う人格形成をしたからじゃないかという気がしてます。笑
小学生の頃の漫画
藤子不二雄 ドラえもん、キテレツ大百科、エスパー魔美、魔太郎がくる
小学校の頃はコロコロコミックをたまに買ってもらった記憶があり、基本は藤子不二雄が好きで、小学校の頃にずいぶん影響を受けたと思います。
ドラえもん、キテレツ大百科、エスパー魔美、魔太郎がくる、などの単行本も持ってました。
そういえば小学4年生の頃に友達と4人で子供だけでドラえもんの映画を見に行ったことがありました。
ドラえもんを上映している映画館を探して歩いてた時に近くで機動戦士ガンダムを上映している映画館があり、急遽変更して機動戦士ガンダムを見たのを覚えてます。
この時、ちょっと大人になった気がしました。笑
永井豪 デビルマン
小学3年生の誕生日の時だったと思いますが、友達の鈴木くんが誕生日プレゼントに何故かデビルマンを1冊くれました。
小学生には衝撃的な内容だったので、全巻を読んだのはだいぶ後でしたが、人生に影響を受けた作品だったと思います。
悪魔が合体して悪魔の力があるのに人間の心が残ってしまったデビルマンが、人の姿で人間社会に紛れて人を食う悪魔を見つけて倒して行く。
今でもこの手のストーリーのものは多いですが、自分的には寄生獣や東京喰種や進撃の巨人なんかも『デビルマンのパターンか』と思ってしまいます。笑
聖悠紀 超人ロック
2つ歳上の姉が「ふぁんろーど」という漫画雑誌を買ってて、小学校の頃からコミケに一緒について行ったりしてました。
コミケでラムちゃんの水着姿の女性がいてドキドキしたのを覚えてます。笑
「ふぁんろーど」の影響もあって、小学校の頃に集めてた漫画に超人ロックがあります。
結構、エスパーものが好きで、子供の頃はよく頭の中で超能力で戦うのを空想してました。
エロ漫画もの Oh!透明人間、みんなあげちゃう♡、スペルマン、どっきりドクター
幼なじみが同じ歳の女の子で幼稚園くらいまでは女の子とばかり遊んでたり、姉がいて母親や姉の裸を日常から見てたので小中学校くらいまでは女性を異性と意識することがあまり無かったです。
ただ心のどこかでエロ漫画は何か怪しい背徳感を感じるものがあり、こっそり立ち読みで見たりしてた。覚えてるのは、Oh!透明人間、みんなあげちゃう♡とかでしょうか。
あと姉が何故か吾妻ひでおが好きで吾妻ひでおのエロ漫画を集めてたので、こっそり読んだりしてました。笑
中学生の頃の漫画
中学生の頃は立ち読みはしてましたが、AKIRAとナウシカ以外に思い入れがある漫画があまり思い出せないです。
この頃はアニメの方が面白い時代だったのかも。
大友克洋 AKIRA、童夢
中学1年の頃に幻魔大戦という映画があり、その映像や音楽に衝撃を受けました。
そのキャラクターデザインが大友克洋と知り、ヤンマガでAKIRAを連載し初めてたので、わりと最初から立ち読みして全巻もってました。超能力もので、その世界観やセンスに影響は受けたと思います。
その後、大友作品はいろいろ読み漁りましたが、子供や年寄りや貧乏人など社会的に立場が弱い人たちが主役の作品が多く考えさせられるものが多いです。やはり好きなのは童夢ですね。
宮崎駿 風の谷のナウシカ
小学校から「ふぁんろーど」を姉が購読してた影響もあり「アニメージュ」「アニメディア」などのアニメ雑誌も立ち読みしてました。
小学6年の頃から「アニメージュ」で風の谷のナウシカの連絡が始まったので読んでて中学2年の頃にアニメ化。全巻持ってたけど連載は遅々として進まず、世界感は凄かったが、宮崎駿が漫画で伝えたかったことを理解できたのは後半の方なので既に大人になった後であまり影響を受けたという感じでも無いかも。
宮崎駿で影響を受けたとするとアニメの方で未来少年コナンとかハイジでしょうか。笑
高校生の頃の漫画
高校は通学時間が長いのと、ゲーセンに行くようになったので、コンビニでの立ち読みが減りました。
音楽とゲームが趣味の時間を占めるようになってて漫画はあまり読めて無かったです。
小林じんこ 風呂上がりの夜空に
中学まではMTVで洋楽を聴いてましたが、高校になって少し日本のロックにも目覚めました。
仲の良い友達がRCサクセションのファンで、誘われて中学の頃に初めて行った野外フェスが人生で最初の音楽イベントでした。
野外フェスでは音楽での感動はあまり記憶に無いのですが、人目を気にせず一人で踊ってる女性がいて、その姿に心がドキドキしたのを覚えてます。
「振り付け無しのダンスは難しくない、自由にダンスする楽しさを知って欲しい」の記事で書きましたが、自分のダンス好きはこの頃からあったのかもしれないです。そういえば盆踊りは嫌いでしたが。
RCサクセションの曲に「雨上がりの夜空に」という名曲がありますが、それ繋がりで小林じんこの風呂上がりの夜空にを知って読んで、雰囲気が凄く好きで生き方とか少なからず影響は受けてます。
その後、りなことお兄ちゃんという漫画がヤンマガで突然中止となり、今でも小林じんこの呪縛が解けずにいます。笑
ちなみに大人になった後で小林じんこの情報をインターネットで調べてたことがありますが、昔はあまり情報が無かったです。
それからずいぶん経って小林じんこを Twitter で発見!フォローしてますが、時代の移り変わりは凄いなぁと感じた出来事でした。
上條淳士 TO-Y
同じく日本のロックが好きだった関係でTO-Yを読んでました。
上條淳士の絵はクールで綺麗で好きだったのが大きいですが、ロックの世界への憧れもありました。
ちなみに仲良かった友達は高校の頃にバンドを始め、誘われましたが自分はやらず。
友達に彼女ができてから疎遠になってしまいました。
たぶん友達に嫉妬してしまう自分が嫌で自分から近づかなくなった気がします。
今、振り返るといろいろと未熟でした。まぁ、それも人生経験ですね。笑
藤原芳秀 拳児
小学校の頃にブームになったジャッキーチェーンの影響で拳法モノの映画はずっと好きでした。
たまたま読んだ拳児はストーリーが好きで全巻持ってて何度か読み返した漫画です。
何事も自ら進んでいけば、自分に合う師が現れて次に進める、というような運命論的なものは今でも信じてます。
大学生の頃の漫画
大学になって一人暮らしを始めました。
自宅ではX68000というシャープのパソコンでゲームをし、大学で友達と会ってはゲーセンでゲームをするという堕落した日々を過ごしてました。笑
萩尾望都 11人いる!、スター・レッド、恐るべき子どもたち、半神、ローマへの道
今でももう一度行きたいと思うのが大学の頃に良く行ってたレディバードという喫茶店です。
勝手にもう無いだろうと思ってたんですが検索すると出てきました!たかなライスなつかしい。。涙
安くて大盛りの食事を目当てに行ってましたが漫画がいっぱい置いてあったので、行くと何か1冊くらいは読んでました。
「ふぁんろーど」で萩尾望都の名前は知ってたのですが、初めて11人いる!をここで読んで面白い!とハマり、萩尾望都の作品を読み漁るようになり、古本で持ってない作品を集めまくってました。
少女漫画なのにSFが面白いというところから入りましたが、恐るべき子どもたち、半神、ローマへの道など心を揺さぶられる作品が多く、一人で泣きたい時に読み返したりしてました。
安達哲 キラキラ!、さくらの唄
自分は発育が遅かったので中学までは異性を意識することがあまり無かったです。
高校になって男子クラスになって初めて異性を意識するようになり、遅いですが高校ではじめて夢精。
高校3年間、女性と会話することが無く、だんだんこじらせてしまい緊張して女子と話せなくなってしまいました。
さらに大学も理系で女性はほとんどおらず、コンパもしなかったので、女性との会話が苦手なまま4年を過ごしました。
エロへの執着はどんどん大きくなり、大学で一人暮らしを始めてから、これまでの遅れを取り戻すべく、毎晩、エロ本やレンタルAVで自慰にふけっていました。笑
そんな中で出会ったのが安達哲。
キラキラ!が好きで、自分もいつか天使を手に入れたいなぁと思ってました。
そしてさくらの唄。
童貞だった自分には刺激が強すぎていろいろな影響を受けたのを覚えてます。
さくらの唄は、ぜひ童貞の時に読んで衝撃を受けて欲しい作品ですが、今はインターネットでいろんな情報が手に入るので自分の頃のような刺激は感じれないだろうとは思います。
社会人以降の漫画
社会人になってしばらくしてインターネットが使えるようになると、それまで知らなかったいろんな優秀作の情報が入るようになったので、古本やインターネットカフェなどで読むようになりました。
基本的に記憶力が悪いので読んだ作品をあまり思い出せなかったりしますし、読んだ作品もあまり記憶がないものもありますが、思い出せるもので、これは読んで良かったと思う作品をいくつか書いておこうと思います。
小山ゆう あずみ
あずみの1巻に衝撃を受けて小山ゆうの作品は結構読みました。
おーい!竜馬とかスプリンターとか愛がゆくなどが好きでした。
あずみの世の中の残虐さや、嫌いでは無い人を殺す時の切なさ、やるせなさが心に響きました。
さいとう・たかを サバイバル
さいとうたかをはゴルゴ13が有名ですが、子供の頃に散髪屋で何話か読んで、さほど面白いと思わなかった気がします(失礼)。
ただ、サバイバルは面白くて名作ですね。
読み始めた最初の方はもしもの場合に役に立つ内容で面白いという感じでしたが、助け合う人間関係や略奪しあう状況など心に刺さるものが多く、一度は読んだ方がいいと思います。
福本伸行 賭博黙示録カイジ
世の中は法律やルールに縛られてますが、抜け穴があったり、それを利用して儲けてる人がいたり、知らないと損してることがあったりと、世の中の真実に気づかせてくれる作品です。
福本伸行の他の作品も面白いですが、やはりカイジシリーズが一番面白いですね。
大人になって読みましたが、その後の自分の人生に大きく影響を受けた作品です。
学校では教えてくれないけど、誰もが知っておく真実があり、絶対読むべき作品ですね。
松本次郎 女子攻兵、フリージア
女子攻兵というタイトルと絵を見て、いったいどんな話なんだろう?と読んだら想像以上に面白かったです。
松本次郎は世界観や絵がとても好きですね。
フリージアも精神的に病んでる作品でとても好きです。笑
林田球 ドロヘドロ
ドロヘドロは2020年にアニメ化された映像に衝撃を受けて、原作の漫画を読んだパターンでした。
最近のアニメは漫画の世界観をグレードアップして素晴らしい映像美でアニメ化してくれて凄いですよね。特にドロヘドロはアニメの雰囲気が最高に好きです。
林田球のキャラクターやドロヘドロの世界観はかなり好きです。
基本的に病んでる漫画は好きです。笑
真鍋昌平 闇金ウシジマくん
病んでる作品つながりで真鍋昌平の闇金ウシジマくんも大好きな作品です。笑
日本社会の闇のリアルな情報が面白いですが、この作品も学校では教えてもらえない世の中の真実を知ることができるので、読んでおくべき作品だと思います。
この作品で知識を付けて、できればこちらの世界には足を踏み入れないようにしたいですね。笑
松本大洋 ピンポン、鉄コン筋クリート
松本大洋の作品も闇が少しある感じと世界観が良いですね。
ピンポンは漫画、アニメ、実写映画のどれも良いです。
ちなみに主題歌のメレンゲの「僕らについて」はカラオケでだいたい歌います。笑
石田スイ 東京喰種トーキョーグール
東京喰種は名前は知ってはいたが、ずっと手付かずでした。
女王蜂が映画の主題歌を担当したことで嫁さんが見たいと言って、実写版の映画を見たのが最初でしたが、あまり良く理解できず漫画を読んだら凄く面白くてハマりました。
人の姿に化けたバケモノが人間社会に紛れて生きているという、デビルマンや寄生獣のようにありガチな入りだけど、本当にいたらどうなるかをかなりリアルに描いており、いろいろ考えさせられる漫画でした。
漫画では人を喰う喰種(グール)が実は世の中にいっぱいいて隠れて生きているという感じですが、普通の人と違う特徴を持った人がそれを隠して生きている現代と置き換えれなくもなく、「【どうでもいい話】東京喰種とショートスリーパーとパラダイムシフト」という記事で書きましたが、自分はショートスリーパーが喰種とオーバーラップしてしまいました。
その他の面白い作品
優秀な作品を見た子供たちが大きくなって、更にすごい作品を作っていく。
最近の漫画で秀作なものは作者の一本目の作品がブレイクするパターンが多いのに驚かされます。
絵の技術も凄いし、今までに無いストーリーなどほんと凄くて面白いです。
これらの作品を子供の頃に読んでる今の世代が大きくなると、次はどんなに凄い作品が出て来るんだろう楽しみで仕方ないですね。
- 大場つぐみ DEATH NOTE
- 諫山創 進撃の巨人
- 麻生羽呂 今際の国のアリス
- 白井カイウ/出水ぽすか 約束のネバーランド
- 吾峠呼世晴 鬼滅の刃
- 石塚真一 BLUE GIANT
- のりつけ雅春 アフロ田中
- 橋本以蔵・たなか亜希夫 軍鶏
- 奥浩哉 GANTZ
- 南勝久 ザ・ファブル
- 和久井健 新宿スワン
- 末次由紀 ちはやふる
- 二ノ宮知子 のだめカンタービレ
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